岩井の本棚 「マンガにでてくる食べ物」 第20回 |
祝!「恋の門」映画化!マンガ版に登場する食べ物たち
羽生生純先生の大名作、「恋の門」がいよいよ映画公開間近ですね!僕も「恋の門」、一読・即ファンになってしまった大好きな作品の一つです。
主演・蒼木門役が松田龍平さん、ヒロイン・証恋乃役が酒井若菜さんというのもベストマッチで、ポスター見たとき、そのハマりっぷりにびっくりしました!
監督はあの松尾スズキさん。映画ではどんな新しい面を見せてもらえるのか、非常に楽しみで、はやく劇場であのふたりにあいたいです!
ストーリーは、石のマンガをつくっているものの、それで生活の道を得られない貧しい芸術青年・蒼木門と、 コスプレイヤーで同人作家でいて、生活には不自由しないオタクの女性・証恋乃のふたりがお互いの嗜好や趣味を認め、譲歩し、時には否定したりしながら描くラブストーリーです。
コミック版では、オタクの生態をつまびらかにし笑いをまじえながら、二人の関係性から、恋愛とは相手を認め合うことだ、と深い感慨を残すシーン多数。
かつ70年代ATG映画や実相寺作品のような凝った構図をフリーハンドで描ききり、そして羽生生純の真骨頂といえる間合いのネーム。
一度読み始めたら数日以内に全巻読破しないと気がすまなくなるほどの疾走感を味わえるのも事実ですが、しみじみと読み直すと新たな発見の多い作品なのです。
もう読んだ、という方でも、映画を見る前にもう一度、読んでみるのをおすすめしますよ。
ということで「恋の門」映画化を記念して、この作品に登場する食べ物を紹介したいと思います。
(図1)
「15万あれば100円ショップでカップラーメン買って、一日3食も食えて一年以上生きられる!!」(図1)
いやぁ〜〜、このいくらあったら何が何個食べれる、という考え方。これはまさしく本当にビンボーが染み付いた人じゃないと出てこない発想ですよ。
(図2)
ちなみにこういう「何かに換算する」考えが染み付くと、たいていの女性にはイヤがられますので要注意です。
僕も学生時代には最後の一週間を1000円ですごすハメになり、5キロ10円のタイ米(米不足のとき緊急輸入したタイ米が、 当時どこでも売れずに残っていたのです)と5袋200円くらいの、ホント聞いたこともないようなメーカーのラーメンですごす、というのを何回かやりました。
(図3)
パンのパッケージを見ると、かすかに「にらパン」と書いてませんか?(図2)ニラはさんでるパンなんて聞いたことないですよ!
保存利かないですよ!一日たったら超においますよ!
でもそんなパンを選んでしまう蒼木。
よく見ると本当にニラが挟んである(図3)。
僕的にはここ大盛り上がりですね。
(図4)
大事にしているものをズサンに扱われる気持ちも、そして一般人にしてみれば声優雑誌はただの本にしか見えないのだという両方の気持ちが判るだけに激ウケです。
(図6)
安いときは60円前後で買えるから・・・とはいえ、味も素っ気もなく、ただ油にまみれただけの無味のめんをいきなり食べるこのシーン、本人に何もおかしいコトをしているそぶりがないだけに爆笑です!
と、2巻まででもこのオンパレード振り。もっともっと続けたいのですが、長くなってきたのでビッグなお知らせを!
まんだらけでは「恋の門」映画化を記念して、9月25日から、映画公開前日の10月8日まで、本・同人誌・コスプレ衣装を2100円以上(税込み)お買い上げのお客さまに、 映画「恋の門」オフィシャルグッズのカップラーメン「恋の麺」をプレゼントするキャンペーンをいたします!
また映画「恋の門」のフライヤーも店内で配布、さらには期間中、まんだらけ中野・渋谷店では映画で使われたコスプレ衣装や小道具を展示公開します!
あの「石の漫画」の実物にも出合えますよ!
なお「恋の麺」はなくなり次第プレゼントキャンペーンは終了しますので、25日以降はお早めにどうぞ!
すっごく食べてみたいですよ、「恋の麺」!でも食べちゃうと保存できなくなっちゃうなあ・・・と悩みは尽きないです!
詳しくは当社ホームページにて告知しますのでお楽しみにどうぞ!
余談ですが、蒼木がバイトをクビになるシーンで出てくるマニア古本店の「ぢんぢろげ」って、やっぱり元ネタはうちですよね・・・ね? 羽生生先生!
※この記事は2004年9月15日に掲載したものです。
(担当 岩井)
(担当 岩井)