岩井の本棚 「マンガにでてくる食べ物」 第6回

「パタリロ」の残飯カレー



少年マンガで一番巻数がながいのは? という問いには、多くの人が「こち亀!」と答えられるのですが(現在140巻)、 一番長い少女マンガは?と聞かれたら答えに窮する方が多いのではないでしょうか。

ちなみに「王家の紋章」でも「ガラスの仮面」でもなく、答えは「パタリロ」です。
しかしそれでも76巻と、こち亀の約半分にしか過ぎません。

少女マンガ雑誌は月刊、隔週のものが多いので、一週間に一話掲載される少年マンガとは巻数の差が開きが出てしまうのは仕方ないのですが。
これだけながく連載しているマンガだと、さすがに食べ物が登場するシーンも数多くあります。
中でもゲテモノ食はたびたび登場しますから、作者もゲテ好きなのではないでしょうか。
とりわけて印象に残ったのは23巻に登場するカレーライスです。

カレーといえば国民食といってよい人気ですし、「華麗なる食卓」のようにカレー専門料理マンガが存在するくらいです。
ほとんどの料理マンガ(寿司・板前系のぞく)に登場する料理だけに、カレーが印象に残る、ことは、通常なら、あんまりないのです。
ではなぜ、このパタリロのカレーが印象に残っているのでしょうか?

それはひとえに、そのコストパフォーマンスのよさ故にです。
みてもらえば分かると思うのですが、並大抵の大盛り感ではありません。
米で言うと4合とか、それくらいだと思います。 4合というと、どんぶりで4杯分くらい。
それで50セントだというから、日本円で言うと約60円。 60円でこの盛りのよさですよ。
考えられませんね。

とはいえこのカレー、安いにはそれなりの理由があり、実はホテルから出た残飯なんですが・・・。

ちなみに実体験で一番安かったのは、郵便局の社員食堂で130円というのが一番安かったです。
大盛りになると30円増し。
でもけっこう美味しかったんですよ、社員食堂のカレー。

しかしその一番安いカレーのさらに半分の価格で、量が4倍、となるとマトモではないですね。
ダンピングにも程がある、といわねばなりません。その山盛り感が圧倒的で、全然カレーっぽくなくて残飯だということもわかっているのですが、見ているうちに無性にカレーが喰いたくなる1コマです。

カレーで思い出したのですが、小さい頃に家族で海に行って、一人だけはぐれてしまい、ウロウロしているうちに他のこどもの集団にまぎれてしまって、その集団のひとと勘違いされてカレーをご馳走になったことがあります。

で、親は海で溺れ死んだかと青ざめながら僕を探してたんですが、やっと探し当てた息子はなんでだかわからないが砂浜で知らない人たちとカレー食べてニコニコしている。
親的には合わす顔がないこっ恥ずかしい思いをした、と後年伝えられました。

で、さらに海とカレーで思い出したのですが、高校生のとき、釣りに行き、ホカ弁で買ったカレーを友だちと二人で食べていたのですが、いつのまにかフナムシ(海にいるゴキブリみたいな気持ち悪いヤツです)が腕にくっついており、ビビっ た友人が「ギャーーッ!!」と叫んでのけぞったときに僕のTシャツにカレーが全部ぶちまけられ、白地にカレーの模様がマダラについた情けないシャツで帰るハメになったことがあります。

どうもカレーの思い出にはろくなものがありません。

ちなみに「パタリロ」は中野店 3F 本店で扱っております。

※この記事は2004年7月1日に掲載したものです。

(担当 岩井)

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