岩井の本棚 「マンガけもの道」 第2回 |
仰天!「ギラギラ」最終回
まんだらけでは、本の人気度、需要と供給で値段を決めているところありますが、もちろん作品じたいの面白さも大事な要素です。土田世紀さんの「ギラギラ」は、そういう意味ではお客様の人気も高く、スタッフにも愛読者の多いコミックでした。
「夜王」「桜蘭高校ホスト部」ほか、ホストマンガ大隆盛の現在ですが、その先鞭を付けた作品の一つと、 土田世紀の盛り上げ方が面白く、最近トーンダウンしてるなあ、とは思ってましたが、毎回ワクワクしていながら見てました。
ところが仰天! いきなり連載、終ってしまったんですよ!
しかもその終わり方たるや、あまりに投げっぱなし、ご都合主義的過ぎて、むしろすがすがしいです!
こんな終り方でOK? みたいなことはおそらくネットでも語られていると思いますので、 僕的にはその思い入れの深さを一切かなぐり捨てて「ヤッター!!」と大声でさけびたいですよ。ここまでやってくれるならね!
1.公平の家庭の問題
2.堂島社長とのバトル
3.銀座の将軍とのバトル
4.新宿進出はどうなったのか
5.青龍や影士の立場は
といった、今までのあらすじとか懸案になってた問題はぜんぶ棚上げされて、やりっぱなし、曖昧模糊なのにこの笑顔! 「ホストってもんがまたわからなくなりました」!
わかんないのはこっちですよ!
歌舞伎町進出はどうなったんだよ!
などというヤボなことはいいっこなしです!
みなかった、そう、見なかったことにしましょう!
スペリオールの出版間隔だと、12月過ぎに発売されるだろう7巻は見ものですね!「ムジナ」9巻、「度胸星」4巻くらいの口アングリ感が味わえること間違いナシです!そしてこの終わり方は、土田世紀史上でも最大の大地雷。伝説ですね。
とりあえずこの終わり方は素ン晴らしいので、まだ読んでいない方のために本店2にて最終回を置いておきますので是非ご覧になってください!
そして既刊も是非読んでみて下さい! 1巻〜3巻はお求め安い価格にプライスダウン! 読む機会ですよ!
なお「ギラギラ」は本店・本店2にて置いてあります。
※この記事は2004年9月27日に掲載したものです。
(担当岩井)