まんだらけ名古屋店 6F ファンからの恩返し「M1号満田監督作品セット」

初期ウルトラ」が持て囃される時、挙げられるのは必ず「実相寺昭雄」や「飯島敏弘」、「中川晴之助」といった所謂「TBS出向組」です。
確かに「ウルトラマン」のパターンを作ったのは飯島氏ですし、幅を広げたのは実相寺氏。
「TBS組」がいない「マイティジャック」が惨敗に終わったことからも、彼らの貢献度の大きさがわかろうというものです。
しかし・・・！
例えば「史上最大の侵略（後編）」でのダンとアンヌのシルエット処理。
例えば「U警備隊西へ（後編）」での超ロングの変身シーン。
例えば「パリに消えた男」でのBGMをほとんど廃した演出。
例えば「謎の恐竜基地」「宇宙からきた暴れん坊」でのユーモラスな格闘。
これらは全て円谷生え抜き監督の満田かずほ氏の手による名シーンなのです。
思い起こせばキネマ旬報の名コラム「トータルスコープ」。
大伴昌二氏に「時折鋭い映像感覚を見せる」と評価されたのも満田氏でした。
残念ながら第二次ブーム以降はプロデューサー業がメインとなり、その感覚が更に磨かれることはなかったのですが、同族色が極めて濃い円谷プロにおいて、高野宏一氏と並び生え抜きスタッフとして同プロを支えた満田氏の功績は、計り知れないものがあります。
ご紹介する「子供の時代館ウルトラセブン満田監督作品セット」はそんな満田氏への愛が溢れたファンからのせめてもの恩返し。
これら怪獣たちがいまだ現役でいられるのも、満田氏が40年間奔走し続けたお陰です。
ファンがいる限り、満田監督、いつまでもお元気でいてくださいね。

(担当佐光)