まんだらけ渋谷異邦人 - まんだらけトピックス

『異人都市TOKYO』（エスケン/著シンコー・ミュージック刊）

S-KEN（エスケン）は70年代後半から活動を開始し、かつては日本のクラブシーンの最重要人物として必ず名前の挙がっていたミュージシャン、プロデューサー。

最近ではアコーディオン抱えながら唄う中山うりのプロデュース業にとどまらず、過去のアルバムのCD再発（初CD化もあり！）に合わせるように自らのライブステージも復活！
とここへ来て裏方に篭っていた男がその姿を再び表舞台に現しつつあるほどの活発ぶり。

本書は80年代当時、音楽活動と並行して取り組まれていた執筆活動の一環として雑誌「野生時代」での連載を単行本化したもの。
タイトルの“異人”とはもちろん外国人のこと。

当トピックスでも度々書いているように、渋谷店には連日多くの外国人のお客様が日本のアニメ文化を貪るべく集結します。
ツーリストも多いが、日本に居を構え生活している方もまた多い。

今では当たり前になった多国籍な東京はこの頃既に認識されており、ミュージシャン・S-KENがマイクをペンに変えて“異人”たちの東京での暮らしぶりに密着取材を敢行！

様々な人種、お国柄、そして生活・・・。それは人間の数だけ存在する。ナニ人なんてもはや問題ではないかもしれない。

もしかしたら誰よりも“異人”なのは、生まれ育ったTOKYOという土地で常に面白ぇことを追い続けて生きてきたS-KEN自身？
というくらいの自由人っぷりをも感じられる一冊。

“燃える太陽とラム（酒）があればいい”と唄うS-KEN、早過ぎたちょい悪オヤジ。泥臭いオヤジのダンディズムに酔え！

どーですか、お客さんッ!!

(担当清水)