2012年4月29日 (日) 資料性博覧会05 アフターレポート







ご参加いただいた皆様、並びにイベント開催に際して協力いただいた方々本当にありがとうございました。 2012年4月29日に開催した資料性博覧会05のアフターレポートをお送りします。

参加サークルは、直参23、委託6。
第4回と比べると、直接参加で4サークル増。
募集規定20サークルだったのですが、レイアウトに修正を加え、応募していただいた全サークルを当選としています。

会場前には一般参加者の整理券を65番まで配布。
配布後にも少し列が伸び、2階と1階の間の踊り場まで列が達したようです。

廊下に面した会場でオープンな状態で開催しているため、 正確な参加者数を把握することは不可能ですが、 15分おきにまんだらけ全館にアナウンスを流す事で毎回20人ほどが来場していた事と、 開場から1時間は確実に100人以上が来場している事からの推測から、 一般参加者はのべ350人となっています。

同日には、幕張メッセで開催されたニコニコ超会議という大イベントとバッティングしながらも、 中野では第1回古本ゲリラが開催されていた事もあり、 立ち寄っていただける方が多かった事も集客の大きな要因です。

この参加者数の中には、アナウンスを聞いてやってきたものの、 予想していたモノとは違う光景に素通りするだけの方や、前まで来て引き返す方なども含んでいます。 しかし、中には予備知識を持たずに会場を訪れ、こういった活動しているサークルの存在を知った方もいるはずです。 ここに中野ブロードウェイの中で開催することの意義があります。

参加サークルと一般参加者の平均年齢は40歳くらいで即売会としては高齢ですが、 20代前後のサブカルチャーに造詣のある若い世代の参加も目立ちました。
イベントで発表された研究表現の数々がこの世代にどういう風に映ったのかは、興味のあるところです。

パンフレットにも書きましたが、次回は来年のゴーデンウィーク。
イベントの多い時期なので、なるべく他の即売会やイベントと重ならないように日時を調整をして開催したいと思っています。

規模こそ小さいですが、これからも漫画・アニメ・特撮・TOYといった大衆向けエンターテイメント作品と、 それに付随するカルチャー全般に関する研究表現の可能性を探る場として機能していければと思っています。
今後ともよろしくお願いいたします。

2012年5月7日 資料性博覧会05準備会

資料性博覧会05公式パンフレット

A5 (中綴じ) ・モノクロ32P (パートカラー4P含む)
今回のパンフレットの特集は、『TOY資料系同人誌の歴史』。
・TOY資料系同人誌の誕生に関する考察
・1980年代より活動しているサークルへのインタビュー
・2000年前後~現在の同人誌たち
という構成です。

1990年代の玩具研究サークルを代表するSAFからキャプテンゴメ ス氏と嶋田Q作氏、 そしてTF関連で資料主義に基づいた独自の活動を続ける不惑堂の不惑勇汰氏にお話を伺っています。

こういったカテゴライズで言及される事は過去にも前例がなく、今後もなかなかないでしょう。 調査するにあたって全体像の把握は03パンフ「アニメ資料系」、04パンフ「特撮資料系」以上に困難を極めました。 残部僅少ですので、お好きな方は是非。

当日、頒布された新刊も追加されておりますので、こちらも是非ご覧ください。 評論・研究・資料系 新刊同人誌コーナー