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小池×中村真理子コンビと言えば数年前にまさかの復刻をした「マッチョテイスト」がその勢いでは語り草です。
小池一夫だったり、狩撫麻礼の両御大の原作付き作品が多く、そのこともあり癖のある作品が多いです。
個人的には90年代ボーダーとも言える「天使派リョウ」が好きです。あれも主要人物の脇の人物（隣人）が完全に主役を越える破壊力で横滑り感は凄かった・・・・。

本作は題名から小池節（ダジャレ）の聞いた「シングル巣」。
家族皆が結婚したいシングルばかり。幸せになりそうになれば足の引っ張り合い。
でも各々がそれぞれの幸せは願いつつも、その微妙なバランスは楽しんでいるといった内容。
若干シリアスな空気をしのばせつつのドタバタ劇のはずだったのが、2巻以降はまさかというかお約束というかの完全な横滑り・・・。これぞ小池節といった要素満点。

僕は好きなんですが、楽しめるかと言えば微妙・・・ただ一読の価値はあります。
最近の漫画ではこういうテイストはなかなか味わえないです。

余談なんですが、最近復活したボーダー。舞台がなぜかの平安時代で若干話についていけてません。
『シングル巣』全3巻セット・・・1,050円（税込）

(担当竹下)