【まんだらけトピックス】本・まんが・コミック・TOY・同人誌の専門店

本日紹介するのは実業日本社のマンサンコミックスにて発刊された畑中純「まんだら屋の良太」全53巻セットです。

「まんだら屋の良太」は、1979年から1989年まで連載された漫画です。
基本的に一話完結の読みきり形式ですが、10年と言う長い間連載されました。
一話完結の読み切りというのは、連載を長く続けるのは非常に大変だということはよく言われることで、かの「週刊少年ジャンプ」でも「こち亀」を除けば一話完結の形式の漫画が20巻以上にわたって掲載されることはほとんどないことからもわかります。

そんな読みきり漫画界の中でも「まんだら屋の良太」は全53巻という大ボリュームの作品となっております。内容自体は温泉卿「九鬼谷」を舞台に巻き起こる出来事を時に愉快に、時に切なく描き出す人情物。艶笑騒動冒険譚という名前の通り、「艶」も作品の大きなテーマの一つ。温泉郷での若者達の自由な性、そしてそこから繋がる生も壮大なストーリーをより重厚なものにしています。

よく探求を受ける作品なのですが、かなり昔の作品のうえ、53巻という数のため全巻入手するのはかなり困難な作品ですので今回のセットはかなり貴重な物となっております。状態は、巻によっては少しのヤケとシミが有りますが、中身はそんなに汚れておらず読む分には支障が無い状態と言えるでしょう。

自分はこの作品は、漫画サンデーの何周年かの来年号にていままでの連載陣を振り返る企画の際に知リました。漫画サンデーに「静かなるドン」以外にこれほど続いた作品があったと言う事、そしてそれを全く自分が知らなかったと言う事に驚きを感じました。

その後は様々な店舗を巡って探してみたのですが見つからず。
そんな時に大学のサークルにて合宿に行った際、古い宿の図書館にてこの「まんだら屋の良太」が揃っているのをみて、あぁこんなところにあったのか、と思うのと同時に実にこの作品らしい出会いだなぁと読んだ後に痛感させられたのでした。
ちなみに最終巻のとある作品は手塚作品ファンにも読んでいただきたい名作。作者の「粋」を深く感じさせます。

そんな「まんだら屋の良太」さまざまなキャラクターの人生と悩み、そして救いを清濁混ざったカオスとして描き出す全53巻を貴方の本棚に加えてみては如何でしょうか？
本店IIにて販売しております。

(担当黒田)