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ライトノベルといえば、元々主流だったのは剣と魔法の世界、いわゆるハイ・ファンタジーでした。
「スレイヤーズ」や「フォーチュン・クエスト」など、挙げていけばきりがありません。
しかし10年ほど前から主流は少しずつ学園モノに移行し、現在では出版されるほとんどのラノベが学園モノになっています。
今回は、そんな環境の中で、どこか懐かしさを感じる王道ファンタジーをご紹介します。

「魔法の材料ございますドーク魔法材店三代目仕入れ苦労譚」著：葵東／イラスト：蔓木鋼音 GA文庫

王道ファンタジーに欠かせない部分は外さずに、決して古臭くなく今風に仕上げられた今作。
魔法は勿論、ドラゴンや魔界、王族の継承問題や英雄の血筋など、ファンタジーファンならば反応せざるを得ない要素万歳です。
ファンタジーといえばやはりバトルシーン。
ドラゴンや魔導士との戦闘だけでなく、2巻以降では頭脳戦も繰り広げられます。
定番だからこそ読みやすく、安定して面白い作品となっております。

学園モノのお風呂シーンと双璧をなすファンタジーの水浴びシーン。定番中の定番です。

この作品のあとがきで、筆者は自らの難病を告白しています。
化学物質過敏症というあまり聞き慣れない病気なのですが、その病状や経過があとがきに書かれており、心配ながらも興味深い内容です。
第1回GA文庫大賞【奨励賞】受賞作である今作、お一ついかがでしょう。

今回ご紹介した作品は、中野店3階本店2にてお取扱い中です。
ご興味のある方は、是非ご来店ください。
皆様のお越しを、心よりお待ちしております。

(担当臼井)