まんだらけ渋谷店ガロの嫌な死に方 - まんだらけトピックス

マンガの鬼創刊号が入荷しました。
マンガの鬼とは青林工藝舎の雑誌アックスの前の名前。
つまりこの商品はアックスの創刊号ということですね。

もともと青林工藝舎は月刊雑誌ガロを出していた青林堂から分かれて立ち上がった会社。
主要メンバーがほとんどそちらにいたため現在ある青林堂よりもガロの後継とみられてます。

このマンガの鬼創刊までには複雑な流れがあります。
青林工藝舎に加わらなかった元青林堂編集者の白取千夏雄氏のホームページの掲示板にその顛末が載ってます。
まともに読んだら膨大でとても読み切れない掲示板。

要するに上と折り合いが悪かった主要組が保管されてる原稿を持ち出して一斉退職したという社会的、法律的に問題行為な事実があったそうです。

よく大きな功績を残すには小さな犠牲がつきもの、みたいなことが言われますが、退職した主要組にはそういった考えがあったということが、浮かんできます。

後始末処理をした側の掲示板なので、おおむねアックス側に批判的。

この創刊号にもこの出来事にふれられた文章が載ってます。
松沢呉一氏などが『「ガロ」を休刊に追い込んだ「元編集部」の無責任さ』と題してコラムが掲載、怒っています。

雑誌に歴史あり。この創刊号もズシリと重たいものに感じてきます。

この漫画よりも面白い出来事、白取氏も時効といっているので、物騒なことをいうようですが、書籍化希望。
漫画化はすでに三本義治先生の「テロル」第1話でネタにされてましたが、次は福満しげゆき先生あたりでより暴露調で希望であります。

(担当南)