まんだらけ中野店 4F マニア館梶原一騎にとっての高森朝雄は、真樹日佐夫にとっての赤木雄介

梶原一騎が同じ雑誌に2つ以上連載を持つ時に、読者に同じ原作者が描いているという先入観を抱かせないために別名義で原作を手がけていました。
代表的なところで言えば『巨人の星』（梶原一騎名義）と『あしたのジョー』（高森朝雄名義）ですね。
この2作の場合は主人公の性格が正反対だったこともあり、すごく効果的だったと思います。

真樹日佐夫先生にも同じような理由で使用していた名義が存在するのです！
その名義が『赤木雄介』。この名義、僕は最近お客さんに教えてもらうまで知りませんでした。
真樹先生が1誌で2作手がける事は極めて少ないと思っていたのですが、漫画連載と絵物語というパターンなら思ったよりありました。
オリジナルの絵物語よりもテレビ作品のノベライズが意外と多い真樹先生。
その実益の良さは兄との共作ペンネーム正木亜都で発表した『マルチーズらぷそでぃ』でも触れられています。

そんな中、今回入荷した

秋田書店『まんが王』1969年お正月大増刊号は

真樹日佐夫・久松文雄『アルプスの黒天狗』

赤木雄介・中城けんたろう『透明怪盗"0"』

の、真樹作品読みきり2作という異色号です。
貸本綴じ穴あり\8,925(税込)
http://www.mandarake.co.jp/information/2009/02/07/12nkn01/index.htmlとか、昨日21：00アップした『炎の身上書』などマニア2の一角は趣味の店と化しています。

(担当國澤)