まんだらけ中野店 4F 大予言キリスト教異端思想

『原典ユダの福音書』2006年ナショナルジオグラフィック刊 \840
『ユダの福音書を追え』2006年ナショナルジオグラフィック刊 \420
『アポクリファ旧約聖書外典』1975年日本聖公会刊 \630
『異端の宗派ボゴミール』1989年恒文社刊 \1050(カキコミ特価)
『現代思想1992年2月号特集グノーシス主義』青土社 \315(カキコミ特価)

1970年にエジプトで発見され2006年に現代語訳版が発行された『ユダの福音書』。
裏切り者として有名なユダは実は裏切り者ではなく、それどころか弟子のなかでもっとも真理を体得してゐるも者だったといふ衝撃の大ドンデン返しの内容。それが事実であればキリスト教の神学を覆すやうなことですが、これは聖書「外典」の部類なんです。

「外典」といふのはキリスト教会によって正式な聖書として認められなかったものです(他に「偽典」といふのもあります)。どうして認められないかと云へば色々な理由があるやうですが、だいたいは「異端」的だから、といふことで除外されてるやうです。「ユダの福音書」も異端として有名なグノーシス主義の影響があるとして排斥されてをります。

ではグノーシス主義とは何か？といふことになりますが、簡単に云へば徹底的に現世を否定した思想信仰で「この世界は悪魔が作った」といふやうな独特の教義が特徴です。
そのグノーシス主義の影響を受けたと呼ばれるキリスト教異端派で有名なのがフランスで皆殺しにされた「カタリ派」、またブルガリアで東方正教会に徹底的に抵抗した「ボゴミール派」などです。
異端思想好きであれば一度は通るグノーシス。

まんだらけ大予言では他にもキリスト教異端派の関係書籍多数取り揃へてヘテロドキシーな皆様のご来店をお待ちしてをります。

(担当山口)