まんだらけ中野店 4F 記さぁ、SFを読もう～SFはとっつきにくいけど、ジブリは好きという方へ～入荷案内

とにもかくにも六月に入り、雨とからっからの天気が交互に続き、私と同じインドア派の方ならば、晴の日にレンタルビデオ屋に行き、雨の日に家で見るというスタンスに必然となってしまいますよね(私だけではないはず)

レンタルビデオ(もはやDVDか)でSF、、、ではなくアニメのコーナーに入ると、ロボットや特撮といったジャンル以外に、大きく区分けされているのが、「ジブリ」。国民的アニメの王道をつっぱしるジブリは、SF(サイエンス・フィクションではないですが)風味も入り、どの作品もワクワクさせてくれますが、そんなSF風味のジブリアニメの歴史をたどると、必ず出てくるのが、「未来少年コナン」。

アニメ好きな方ならずとも、名前くらい聞いたことあるかと思います。

そんな「未来少年コナン」は、純然たるオリジナルアニメではなく、ちゃんと原作が存在します。
それが、アレグザンダー・ケイの「残された人々」。
実際のところ、未来少年コナンとしてアニメ化された際は、内容(設定)がかなり変更されていますけど。

本日は、ケイの未来少年コナン以外の作品のご紹介。紹介トピックではなく、入荷案内です。

わんぱくロボット
ケイ
偕成社/世界のこどもエスエフ・4
※図書館落ち状態です
￥2625(税込)

ある日工場で何かの間違いで生まれてしまったできそこないのロボット、スプロケット。
できそこないを解体しようとする人間と解体ロボットたちから逃げる、スプロケット。個人的にはスプロケットの台詞がこの本の最大の魅力かと考えます

ではここで主人公であるロボットの名台詞を一つ

この都会には、一千万人のにんげんがすんでいる。もし、十人のうちひとりが、ぼくのことを気に入って、つかってくれるとしても、あと九人のひとがぼくをきらって、ロボット工場へかえそうとすれば・・・・・・ぼくは、九百人のてきのまっただななかにいるわけだ。気をつけないといけない

これって、人間にも言えることではないでしょうか。
みんなつるんで、仲間の意識を確認しあってるうちは、集団は安心させてくれますけど、一歩つるみの塔から出たら、孤立。
時々不安に、意味もなくむしょうにそんなことが不安になりますね。

(担当三次)