まんだらけ渋谷店 10周年感謝祭☆8月18日【少女レトロ】「大泉サロン」メンバーら参加漫研会報誌「ラ・カレシータ」1周年記念号出品

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・「大泉サロン」メンバー参加漫研会報誌「ラ・カレシータ」1周年記念号
・状態：イタミ有（表紙に小ヨゴレ、左下折れ跡、右上湾曲有り）

佐藤史生さん・竹宮惠子さんのファンの方なら知っている方も
いらっしゃると思います。
「大泉サロン」メンバーと、その24年組に影響を受けて続いた少女漫画家さん達が一堂に会した
こちらの漫研誌「ラ・カレシータ」。
はっきり言って、本の存在自体知れ渡っているとは言い難い。
ゆえにこの本の存在自体が「事件」なのです。

会長を務めていた方が伊東愛子さんのアシスタントだったということで
表紙は伊東愛子さんが飾っており、その他の執筆陣もただただ豪華。
特に今回お出しする号は創刊1周年記念号ということもあり、
これまでの号で発表された豪華執筆陣のイラストを再録したりと
それまで発行した「ラ・カルシータ」の総集編のような形となっております。

では、その豪華な執筆陣とは・・・・・・

伊東愛子さんはもちろん、竹宮惠子さん、吉田秋生さん、佐藤史生さん、
青池保子さん、渡辺多恵子、猫十字社さん、篠有紀子さん、「MF動物病院日誌」でおなじみ・たらさわみちさん。
そしてなんと。あの手塚治虫さん！！

豪華なのは執筆メンバーだけではございません。
巻頭には伊東・竹宮・たらさわさん合作短編漫画「嵐とシドニーの詩」を掲載。
鋭い方はタイトルからお分かりかとおもいますが、
竹宮さんの「風と木の詩」、たらさわさんの「シドニーボーイ」、伊東さんの「嵐が丘」の3タイトルを
織り交ぜた合作漫画なのです！！
竹宮さんご本人が「風木」のパロディマンガを発表すること自体、
非常に稀なことなのではないでしょうか？

この号が発行されたのが81年から82年ぐらいにかけてだと思われますが（発行日の手がかりになる
ものがほとんど書いていないのであくまで推測です…）
それまでの1年間で7冊発行された（かなりハイスピードな発行速度!）そうですが、
この創刊号以後も発行されたかどうかの詳しいことは残念ながら不明。

「24年組」と呼ばれる少女漫画界の重鎮がかつて共同生活・創作の拠点としていた「大泉サロン」。
女性漫画家版「トキワ荘」と称されることはあまりに有名であり、
少女漫画を語る上で外せないキーワードですが、その功績とは反して
その当時の様子を詳細に語る資料で決定的といえるものは今だ無いというのが現状。
（メンバーである萩尾さんや、竹宮さん、山岸さんなどのインタビューや
エッセイなどでは垣間見ることはできますが、断片的です）

それを考えると、「24年組」から派生した少女漫画家同士の創作交流の痕跡であるこの「ラ・カルシータ」は、
少女漫画の歴史の上で非常に重要な意味を持っているだけでなく、日本の
漫画史において貴重な資料の一つとなることは間違いありません。
30ページ程度のとても薄い本。
けれどそこに詰まったものの「重み」は今後さらに増していくと思われます。

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