まんだらけ名古屋店 6F 30年を経た怪挙！「ユニーカー軍団」大量入荷！

マグネモ導入の「タイタン」もヒットして
順風満帆だった76年のミクロマン。
メイン商品に新たなシリーズ「スパイマジシャン」を加え、
更なる発展を続ける中で、
子供達を戸惑わせたのが
「ユニーカー軍団」でした。
マグネモギミックの「アクベー」をメインに、
「ライトン」等の小型メカを展開。
それまで「ハイセンスなSFワールド」を構築していた
世界観とは全く異質な商品郡は、
ユーザーを「？」に嵐に巻き込んだものでした。
翌年「勉強ユニーカー軍団」として文具機能を付加、
更なるシリーズとして続くかと思いきや、
78年以降は全く忘れられた存在となり、カタログからも
落とされてしまいます。
正直、成功したとは言いがたい「ユニーカー軍団」。
何ゆえ突然このような商品展開をしたか、
30年来ずっと疑問だったのですが・・・・!?
手にとって見てようやく氷解。
「学研対策」だったんですねえ。
当時「アスガード7」など石森系作品の連載や、
「ジャガイモ栽培セット」「漢字早覚えカード」など
シンプルかつ魅力的な教材でヒットしていた
学研の学年誌「科学と学習」。
その人気を当て込んだ、便乗企画だったのではないでしょうか？
それまでのミクロマンとは明らかに違うつくりの
「アクベーB」の車輪や、
これ見よがしに両手に装備された文房具や工具。
全てが教材ニーズと考えれば納得できます。
結果として根付けなかった「ユニーカー軍団」ですが、
「実用トイ」というジャンルはこの後も
「実用ライタンシリーズ」「覇悪怒組アイテム」などで
たびたび試みられており、
その先駆として意義深いシリーズといえるでしょう
少なくとも「オタク」しか向いていない今の玩具業界よりは
はるかに高尚で上品なオモチャ達です。

(担当佐光)