まんだらけ宇都宮店古き良き時代 - まんだらけトピックス

江口寿史。立花ハジメ。
このお二人の名前を聞くだけで血湧き肉踊る私はそう、30代。
それぞれがコミック、音楽の枠を超越した創作活動により80年代を彩り続けたアーティストであり、ぽっぷできっちゅでおしゃれ・・・なんて言葉も躊躇なく言えてしまう、それはもう、イカス人達！

江口寿史作品はその時代の若者文化の鏡。登場人物のファッションや、コマの片隅に書かれたBGM？やミュージシャンなどその時その時の流行モノがリアルに窺い知る事が出来ます。
特に江口氏初の長期連載作品である「すすめ！パイレーツ」は氏の趣味がモロに出まくっていて楽しめます。
何の脈絡もなく“YMO”“クラフトワーク”“DEVO”など、これまた80年代の音楽界を席捲したテクノな方々が次々に登場する漫画なんて江口氏ならではの力技。

片や立花ハジメ氏と言えばそりゃあもう、プラスチックス！
さまざまなジャンルで活躍のクリエイター達が飛びぬけたファッションに身を包み、クールな音楽をオシャレにキメる超個性派集団のギタリスト。
そうそう、つい最近深夜のライブ番組でボーカルの中西俊夫サンが元ピチカートの野宮真貴を佐藤チカ代わり？に従えてプラスチックスの名曲「Top Secret Man」を熱唱していましたね。
ライブで聴くと「音軽ぃ～!!」という弱点もプラスチックスの愛すべきところ。感慨深し。

この2人がコラボっちゃったのが、この『NO MATTER』。
江口氏が代表作「ストップ！ひばりくん」をはじめとする様々なイラストのお仕事全42枚に、立花ハジメによる2曲入り12インチシングルレコードがドッキング!!
収録されたイラストは江口氏の大得意とするおしゃれでカワイイ女の子が殆ど。やはりここでも当時の流行感炸裂!!
眺めているうちに「ああ、おニャン子クラブのヒトたちってこんなカッコしてたなぁ」とか「なんかこれパ○コのポスターみたい」などなど、とたんに頭が80年代にトリップしてしまいました。
当時を知らない方にとってはトンだ時代錯誤かも知れませんけどね。
ん？これってもしかして僕が単にノスタルジーに浸ってるだけ？
いやいや、これを通して江口、立花両氏のすばらしさと、80年代のポップカルチャーの楽しさに少しでも興味を持っていただければシアワセです。

よし、東京に行ったら原宿でクレープ食べながらホコ天歩いて、新宿で手が真っ黒になるまでレコード探しに行こう！

なお、イラストの1枚に江口寿史直筆サイン（ただし宛名も）入り。

（担当清水）