うめだ店ヴィンテージ担当魚住の
恐怖漫画コレクション
池川 伸治 編 第2弾

「七才のペテン子」
ある日女の子の家にどこから来たのか、ペテン子と名乗る女の子が現れる。それから変な事が起こる。
突然、家にやって来た男の子は、意味もなく名乗って「タワシを売ってくれ」と言ったり、墓場でいきなり襲われたり、最後の方では、変な四人集がそれぞれに技を見せる。(写真参照)
何故女の子の家に、こんな人が現れるのか?
・・・それは父が自動車会社の社長だから。
この四人はそれぞれ交通事故に遭い、自動車がにくい!自動車を作る人間がにくい!その家族もにくい!
復讐しようとしているが、事故には全く関係ないのでは?この家族は・・・。


「きちがい料理」
日本一の料理をいただく事になり、料理の老婆先生が家に来る。
料理をしている姿を絶対見るなと、部屋に閉じこもり作る。おいしく平らげるのだが、食べた事のないあの肉は・・・?
そして消えていくお手伝い達。いったいあの料理は何なのか?
この物語の見所は、老婆が太鼓にのせ、歌う歌詞がなんとも言えない勢いです。

「ひのえうまの母」
先祖代々ひのえうまの研究をし、その結果ひのえうま生まれは恐ろしい悪女が生まれる傾向がある、と迷信屋の母が言う。
そしてひのえうま生まれの復讐が始まる。
この復讐がかなり残酷です。
家族を袋に入れ串刺しし、そして火の海。見ていた娘は発狂。
(写真参照)何とも言えない後味の悪さです。でも何でひのえなの?


「犬寺の奇女」
ある寺に不思議な松ノ木があった。この木に悪戯をすると、同じ目に遭い死んでしまう。この松を愛する少女のお話。
松を大切にするようにしつけられた少女は、ある日松に傷がつくと自分自身も傷つく事を知り、松に悪戯する人を色んな手を使い、時には殺す。
その少女の結末は壮絶。(写真参照)


「悪魔の水邸」
美しい少女に出逢い、美しいものがより美しく、醜いものがより醜く見えるようになった少年。
この美しい少女には秘密があった。何故こんなに美しい世界を保てるのか?
この物語はかなり強引な設定、地下暗黒世界の描写は、おもしろすぎです。
そして、木を指一本で倒してしまうなんて。

「餓鬼娘」
石造の祟りか?食べても食べてもお腹は空き、冷蔵庫は空にし、飼っている金魚を食べ、川の魚を生で食べる少女。
石造を蹴った張本人太郎くんには何も起こらないのに・・・。
何故少女に祟り?(この問題は最後まで解らず)
ついには少女の弟、母にまでこの病気?は感染する。そして父をガリガリ食べようとする。
この話の最初の方で、石造に悪戯したらこんな罰がエピソードで、犬がおしっこをひっかけたら、おちんちんの故障で死んじゃったと言うのがあった。故障って・・・。

「殺子・殺子の母」
動物を殺してしまう少女、そんな少女が恋をした。
しかし幸せは束の間、男の子は少女の妹と仲良くなってしまう。その2人を見てしまう少女。
少女の復讐が始まった。
この話のおもしろいところは、男の子の父。
恋人が息子に出来た事を知り、寝ている息子を担ぎ、池に投げ込み喜びを表す。息子もそれに答えるように父を飛び蹴りで池に落とし、微笑む二人。
なんと過激な家族のコミュニケーションなんだろう。

「愛子の鬼ボクロ」
孤児だった愛子が豪邸にもらわれて行き、その友達光子と不思議な体験をする事に。
この体験がおもしろい!朝起きると天井が穴だらけで、周りは毛で埋め尽くされていた。
その後、骸骨、血の海が襲う!!しかも四本の綱を引くと起こるところが何だか単純!
ところで、あの毛の海はどう処理したのでしょうか?

「四月十四日の死恋」
歩けない妹をもつ少女。
そんな妹の部屋に行こうとある日近づくと、見張りまで立てて中に入れてくれない。四月十四日には解ると言われるが、何が起こるのか?
この話での妹への夜中の秘密大特訓は壮絶!ムチの嵐!拷問そのもの。
立つんだジョーと言う感じ。

「ゆり子・ろくろ首」
お手伝いとしてやって来た美しい少女。
金曜日に必ずどこかへ出掛けて行くこの少女の秘密とは?
お腹の中にいる頃、母の精神的ショックのせいで金曜になると発病する首折れ病。
この折れかたがハンパじゃない。首ナシ女の出来上がりです。