2016年4月10日(日)。今を去ること50年前、彗星の如く少女漫画界に現れ、
心に残る作品。「エリノア」のみを遺してこの世を去った谷口ひとみさんのご命日。
この日を、そして、さわらび本工房様企画・制作による復刻本「定本 エリノア」の発行を記念して。
まんだらけ中野店「海馬」イベントスペースにて行われた「エリノア」原画展示会&ギャラリートークショー。
当日。こじんまりとしたスペースで開催を予定していた会場には予想を上回る約15名程のお客様にご来場頂き、盛況の内にイベントは幕を閉じました。
トークショーは当初予定の1時間程度を越え、さわらび本工房・珍田様のお話を頂いた後は質疑・応答の時間に突入。
その折は聞き手・語り手の枠を越え、様々な意見、情報、分析、思い出が飛び交う非常に濃密、かつ熱い場が形成されていました。
なんとご来場頂きましたお客様の内、女性5名様方が当時リアルタイムに「エリノア」を体験されていたとの事。当時は少女漫画の「賞」は非常に少なく、それに入賞する事が既に一流の証であり、その17歳の天才がわずか1作のみでキャリアを終えてしまったことの衝撃等、ひとみさんの作画のクセの分析よりひとみさんは左利きだったのではないか【※文末に追記】等々。貴重な、ナマのお話を頂けました。
50年の時を声、人々に支持され、語られる「エリノア」。
作品の持つ力を改めて確認、見せ付けられるイベントとなりました。
ご来場頂きました皆々様。
壇上にて今回の「定本 エリノア」発行に関する四方山話・ウラ話を頂きました珍田様。
そして何より、谷口ひとみさん。
本当に有難うございました。
今後も「海馬」イベントスペースでは、規模の大小を問わず。種々のイベントを開催予定です。
鋭意、熱のこもったイベントを開催出来るようスタッフ各位、企画計画中ですので、
今後とも、ぜひ。
よろしくお願いいたします!
追 記 イベント後、さわらび本工房の珍田様がご遺族の方とお話された折に「ひとみさんは右利きであった」「ひとみさんは左利きに憧れていた」「作画の際、例えば人物の顔の左向き右向き等に得手不得手が出ないよう多大な努力を注いでいた」とのお話しを頂いたとの事でした。今回のイベントがきっかけで新たに現出したひとみさんにまつわる事実・記憶として、ここに追記させて頂きます。