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●「死絵奇談・死絵の死次郎」

先祖代々、幽霊絵を売る店、死絵堂。その若き跡取り?
死次郎は不吉な運命の疑問を確かめに、父の墓のある岐阜県いちいが原の青蛙寺を訪ねる。
そして青蛙寺の専念和尚によって語られた、死絵堂一族の呪われた謎・・・・・。
一族は幽霊のたたりで、誰でも死後腐肉が蛭と化すという。
事実、山中で人喰い蛭の大群に襲われた死次郎は、伝説を確かめるために父の墓を暴く。
そして目にしたものは、死体のひざの人面創から生まれ出ようとする奇怪な生物だった。
翌日、和尚から一族伝来の秘物を預かり、一旦帰京する死次郎。

彼の勤め先は青門大学付属病院で、仕事は解剖用死体の処置。
仕事中に突然、宇宙磁気の作用で死体が宙を飛ぶという奇怪な現象に巻き込まれてしまう。
その時できた人面創のような火傷もやがて消えた頃、入院中の妻からのお産の知らせ。
どんな子供が生まれたのかと、家へ急ぐ死次郎。そして彼が見たのは、青蛙寺の蛭そっくりの双子だった。
悲嘆する死次郎だったが、「とうちゃん・・・」と言われて見ると可愛いいと、蛭太郎、蛭次郎として育てる決心をするのだった。

その後も、彼の一家にはさまざまな奇怪な出来事が・・・・・。
ある時は、悪魔おとしで評判のハッタリ教をたずね、霊媒者から祖先の罪の深さを聞く。
それによると、死絵堂の祖先は2000年前からパゴタ(墓場)の死者の番人であり、それによって世界最悪の血を得たということ。
その呪われた血を受け継いだ蛭太郎、蛭次郎はその血を浄めようとする教祖を襲い、逆に生血を吸い尽くしてしまった。またある時は、 勤め先の研究室の猿目博士をたずね、、吸血蜘蛛の毒によって毒を制するという治療?も結局失敗に終わり、職まで失ってしまう。

久しぶりに親子四人ですごす夜。夜中に突然、小人が現れて言うことには、「読者諸君 この辺でひと休みして妖怪画でも見ましょう」?

それから紹介されるのは、『死絵堂筆 妖怪画作品集』より・・・・・百本ぐいの死神、船幽霊、顔なし幽霊と一つ目小僧、天井のぞき、影ふみ幽霊、でいたらぼっち、空家の老ば、皿洗い小僧・・・・・「諸君 大分、おばけの画を見ましたね。
・・・・・はい さようなら」やがて小人はいずこかへ消えていった。(この頁は完全に読者サービスですね)

その後、東京を追われた死次郎親子は、郊外の蛇ガ原の火葬場にいる兄の幽太郎をたずねて行く。
しかし兄はすでに死臭ただよう業病に冒され、幽霊長屋で寝たきり状態だった。
そんな兄も一族の重大事と知ると、最後の死力を尽くしていちいが原の青蛙神を呼び出し、後事を託して死んでいく。
その時、偶然に長屋に立ち寄った猿目博士達は発見したものを前につぶやく。
「腐肉死人と青蛙と死絵とは・・・・・まるで謎そのものですね」.。
「もう世間がイヤになった 死人の国でもいって親父の仕事のあとつぎをしようか・・・・・」
青蛙神から死人切符をもらった死次郎はどこへいく・・・・・。

●「死絵奇談・死人切符」

それから半年後、死次郎親子は目黒の羅漢寺境内裏で骨董屋の死絵堂をはじめていた。
ある雨の日に訪れた死人色の奇怪な客。
その日を境にまた奇怪な出来事が起こりはじめた。
客の使いの鳥男に死絵を盗まれ、はずみで鳥男を殺して?しまうと、地獄警察からの逮捕状。
地獄パトカーで連行された死次郎だが、死人切符と青蛙神の証言でなんとか無罪釈放。
それから死絵を取り戻すために乾いた死人国の妖怪館まで追跡したが館長(死人色の奇怪な客)にまんまと逃げられてしまう。
切符をなくしたため苦労の末、やっと地獄から脱出した時は、地上では三年もたっていた。
すっかり成長して小学生になった子供達に「くさいな、おとうさんは死人くさいな」といわれ、「このにおいが地獄の土産だ」とぶち切れる死次郎。
そんな時に地獄からの使いに届けられた物は、すべての元凶となったあのなくした死人切符だった。
切符の処分に困った死次郎は、地獄警察で名刺をもらった謎の人物カリガリ博士が地獄から帰っているらしいと知り、死人町0番地を訪ねて行く。
そのために、一家中がとんだ目にあうとは神ならぬ身で知る由もなかった・・・・・。

●「死絵奇談・死人0番地」?

登場人物紹介


ハッタリ教教主 大吹天風

バケモノ

幽太郎兄貴

青蛙神

水木しげるを思わせる怪奇雑誌の編集者

死人色の奇怪な客=OB氏

鳥男

地獄警官

カリガリ博士
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