どくだみの花咲くころ 城戸志保
どくだみの花という名詞の使い道をお茶と岡田あーみん先生のキャッチフレーズ以外で見た新鮮さ、薬草や山菜の印象が強くこの作品の内容を読む前からただものではないことがわかります。
主人公側の立ち位置である清水くんですが、運動神経もあり、勉学はたまに間違えて調整するくらい優秀、家に暖炉がある裕福な家庭で漫画的お金持ちな才能がありながら、目立ちたくない。
そこに妬みなどを受けたくないから、という理由があります。
信楽くんはお母さんと小さなアパートで2人及び、たまに遊びに来る叔母と従兄弟と暮らしてます。信楽くんはちょっとかんしゃくもち、学校でも距離を置かれており、クラスは同じでも接点はありませんでした。
この作品での凄いところは環境の違う2人がいがみ合うことなく、友人とも言い難い絶妙な他人行儀さで成立している日常生活が繰り返されることです。
清水くんが信楽くんの作品を気にかけるようになって2人はクラスメイトで知り合いで友人ではないけどよく話すという不思議な関係に変化します。
クラスから避けられていた腫れ物扱いの信楽くんを同じく清水くんも距離感を取っていたはずが、彼のアート作品を惚れ込んでからは、清水くんは信楽くんに押せ押せになり、変な人だと引かれているのもおかしいです。
普段は優等生なだけに、実際なにかに夢中な清水くんはおかしな挙動です。
清水くんのおかしな挙動のファンアート描きました。
北國
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