水木しげるが最初の鬼太郎漫画となる「妖奇伝」に続いて発表した、兎月書房「墓場鬼太郎」の3集が入荷。今も知られる「鬼太郎」の極初期の作品として。また4巻以降を兎月書房との金銭トラブルにより竹内寛行に引き継ぐ形となる故の、兎月版水木しげる「墓場鬼太郎」最終巻として話題に事欠かない見所の多い一冊です。
貸本あがりの個体で、カバーは袖部分で本体に固定されています。また、背部分下部に小さい欠損、背の印刷にヤケ・褪色がみられます。その他は本文のページ外周に細かい(本文に掛からない程度の)切れと、それをテープで目止めした箇所が複数ヶ所、p91に本文に掛かるヤブレ・テープ補強が見受けられる以外は、特段致命的なイタミは無く、総じて貸本としては~並程度な個体となっています。
後半には、こちらにも実は「鬼太郎」が登場し、当時としてはまだ「鬼太郎」=水木、という図式が固まり・定着しきっていなかったのではないかという風景が伺える南竜二の怪奇作品「悪魔の落子」、タイトルからしてショッキングな印象の「白痴」(作者として「S.H合作」なる名義がクレジット)の2作品が併録されています。
・兎月書房 水木しげる「墓場鬼太郎 第3集」 貸本(並) /¥250,000+税
店頭陳列は2018/12/23(日)開店12:00より、お電話での取り置き/WEB・電話通販は同日13:00よりとさせて頂きます。
ヨロシクお願い致します。
中野店 久保