2015/3/4 12:00以降掲載
まんだらけ 中野店 3F 本店

3月5日(木)商品販売情報 【なんでもない日々がSFだね何て言ってると】ベントラーベントラー 全3巻セット【とんでもない遠くの渚にて目醒める羽目になるわ】

かけ離れ過ぎている者たちの間では、摩擦も対立も起こりようがないのかもしれない。
ご紹介するのは野村亮馬氏による「日常系のんびりSF」として評されることが多いであろう、アフタヌーン連載の隠れて…もいないか、名作全三巻です。


舞台は近未来なのか現代なのか、とにかくSF感のない地に足のついた日本、東京です。
たとえば蟹座方面から来たる惑星探査機は、青梅街道から中杉通りを通って阿佐ヶ谷駅あたりを歩いていますし、日野あたりの多摩川では巨大な全自動金属水素採取・運搬機が水泥棒をしています。
とあるお宅はフィールドワークに訪れた外星人と手を組んで、不登校の子の代わりに登校してもらったり、お父さんがちょっと疲れた時、代わりに出社してもらったりしていました。


主人公である「スミちゃん」は、首都圏民営警察外星生物警備課に所属。地球の技術ではなんだかよくわからない行動をとる訪問者や侵入者たちをとにかくなんとかしようという職場で働く女性です。で、謎の賢外星人「クタムくん」は「スミちゃん」を気に入って、ちょくちょく手を貸したげている、というのがこの漫画の筋書きです。


スミちゃんとクタムくん 話は少し変わり、ここ数年日本で暮らしているとよくわかることがあります。それは、大きな事件や災害に巻き込まれてもいつも通りの日常モードで生きようとする傾向-正常性バイアスといいます-の存在、その頑とした強固さです。
判断ミスや逃げ遅れの原因などとして、どちらかというとネガティブな文脈で使われることが多い「正常性バイアス」ですが、こと「ベントラーベントラー」内ではそんなバイアスに浸っている(大体の)人々と、外星人と言う異質な存在、そして両者を行ったり来たりする通訳「クタムくん」達の騒動が、何を馬鹿にするでもなく描かれています。

そんな訳で、のほほんのりして見える「ベントラー〜」なんですが、ちょっと日常と言う膜をめくってみると内実は結構ハードなんです。暗躍する他国の特殊部隊や、外星人の技術力に群がる悪党ども。
起きている事態自体も冷静に見ると空恐ろしいものも少なくない。そしてスミコ自身の運命もまたー。
なんですが、そっちはあんまり追求しない。
日常のしょうもなさと、ちょっとした愛しさみたいを描き出す筆致は見事と、いつ読んでも思います。

ちなみにこれは野村亮馬氏の初連載作であり、その後近未来ハードSF成分を爆発させたような「キヌ六」を描いています。
担当はそちらも読んで「おんなじだぁ」と感じました。「ベントラー〜」も「キヌ六」も、多面体の色々な面を見ているだけで、良い意味で、ものは同じ。作家性だなぁと感じ入ります。

こちらの商品は3/5(木)より中野店本店2ショーケースにて販売いたします。
コグチに少々ヤケがあります。
事前のお取り置きはできませんのでご注意ください。

(担当 山田)

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