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アイアンキング

「アイアンキング」は宣弘社製作の特撮ヒーロー番組。
「シルバー仮面」の後番組として放送された「アイアンキング」は、特撮ヒーロー乱立期の当時において、非常に独自の設定を持つことで知られます。
「主人公がアイアンキングではない（アイアンキングに変身する霧島五郎とともに「国家警備隊」に所属する静弦太郎が主役）」、「敵組織が日本の先住民族（後期は宇虫人タイタニアンになる）」「アイアンキングがほとんど敵を倒せない（主人公の静弦太郎が”肉弾戦”で倒したりする）」など、テーマ重視のストーリーを独自の脚本で描いた故・佐々木守氏の意欲作でした。
放送当初は高い人気を維持していましたが、「マジンガーZ」という思わぬ強敵番組が裏番組となり、無念の2クール放送終了となりました。
当時の子供向け番組の熾烈な人気競争が伺えます。

「アイアンキング」の商品は非常に特殊な展開をされており、放送当時は「アイアンキング」のソフビがバンダイ・タカトクなどからリリース、放送終了から数年後、ブルマァクの系列会社のアークから「怪獣ロボット」の一部が販売されるという不思議な経緯を辿っています。
初期のロボットたちがソフビでリリースされなかったのが残念です。

それでは
特集第6弾は、カプリゴンをご紹介します。

怪獣カプリゴン

「アイアンキング」第15話「マラソン怪獣カプリゴン」に登場した「怪獣カプリゴン」は「独立幻野党」のロボット怪獣。
タイトルの通り走り回ることであらゆるものを破壊して回る能力を持っています。
針状のトゲも武器。主人公の「弦太郎」が負傷したのを機に襲い掛かってきますが、「弦太郎」に放った針を投げ返されて爆発。
やや脱力系のタイトル、妙にコミカルなアクションの「カプリゴン」といった要素の一方で、本編はハードかつ悲しいストーリーという不思議な作風になっており、一部の特撮ファンからよく話題にあげられるエピソードです。
この「カプリゴン」をはじめ、「アーク」から発売された「アイアンキング」の怪獣ソフビは本放送時の商品ではなく、放送終了の数年後に市場に流通したという不思議な経緯があります。
ビデオなどない時代にリアルタイムでない怪獣ソフビの需要がどれほどあったか定かではありませんが、ちょうど第3次怪獣ブーム直前の頃となります。
「カプリゴン」のソフビはなかなか忠実に本編のムードを再現。犬のような顔が印象的です。

アイアンキング
第15話「マラソン怪獣カプリゴン」

カプリゴン
メーカー：アーク
状態：塗装極小擦れ
成型色：青色
サイズ：スタンダード

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(担当スガ)