【まんだらけトピックス】本・まんが・コミック・TOY・同人誌の専門店

「変なおじさん（志村けん）」が世に許されているのは「変なおじさん」ではありながらその実「一線」を越えていないからであり、あの踊りを踊って「テヘ！」で収まる非日常を見ているのだと視聴者があくまで「傍観者」でいられるからだと思います。

一方でこの変態兄さんにはリアルな意味でのヤバさというか「捕まるじゃん！」というフィクションとしては収められない真の意味での「変態性」を我々は確実に感じ入ります。

「漫画だから」という「テヘ！」ではごまかしきれないこの「変態」を「笑い」に転嫁させるには相当の力技が必要だと思いますが、このマンガにはとにかく、一切の変態表現に欠片も躊躇が見られません。
躊躇が無いという事は、本人はそれを悪い事だと思っていないのです。
要するに、変態に対して純粋だと言い切ることができるのです。
このスガスガしさ。

へんたいだっていいじゃないかにんげんだものとすら言いたくもなってくる一点の曇りの無さです。
「変態」という最大の難題をよりにもよって「笑い」で乗り越えた驚異。
こんなに素晴らしいギャグ漫画にはめったにお目にかかれません。
思春期を迎えたお子さまの情操教育にもピッタリかと思います。

宜しくお願いします。

こちらの作品は中野店本店の少年漫画新書サイズコーナー（集英社）「あ」行「あんど慶周」の場所でお取り扱いしています。また、中野店ではこちらの作品の強化買取もしておりますので、お持ちの方は是非お売りください。
皆さまのご来店をお待ちしております。

(担当わき)