まんだらけ小倉店 1F 少年コミックデ・ジャヴュこそが郷愁の根源

秋に相応しく、滝田ゆう関連書籍がまとめて入荷しましたので、ご紹介いたします。

滝田ゆう先生と言えば、極めて陳腐に言えば昭和・下町・そして郷愁というところでしょうか。今で這えば西岸良平先生的（今で言う、といっても西岸先生と滝田先生は15歳しか違いませんが）なところですが、滝田先生には、より哀しさだったり、寂しさだったりする要素がやや強い感じでしょうか。「裏町セレナーデ」と、初期の「三丁目」とかなりシンクロしています。

滝田先生の描く女性は、翳のある酌婦であり、赤線の娼婦であり、下町にいるお妾さんであり、割烹着姿のおかみです。それは21世紀に生きる現代っ子の成れの果てのオッサンである担当世代は知らないはずなのに、小さい頃に会った事があるような錯覚におち入る人たちです。
もっと言えば、東京に住んだことも無いはずなのに、東京の裏町や下町を懐かしく思う感覚にも似ています。
この先ぼくらが生きていて、バーやスナック、あるいは売春宿に行くことは無くても、きっとそれらがどういうものかを忘れることは、日本人の共通記憶として失くさないと思います。

お買い求めの方は、まんだらけ小倉店までお越し下さい。

※掲載商品は、店頭でも販売致しております。売り切れる場合もございますので予めご了承ください。

(担当有冨)