【まんだらけトピックス】本・まんが・コミック・TOY・同人誌の専門店

担当は、途中ブランクはあるものの、いちおう23年ほど週刊少年ジャンプを読んできました。
その間、いろんな名作もあれば、珍作・怪作もありました。
そして、さけて通れないのが「打ち切り」です。

過去いろいろトピックスにも取り上げてきましたが、「バクマン。」でも言われている通り、ジャンプと打ち切りは、切っても切れない関係です。
ジャンプにおいて人気がないマンガは、新人だろうとベテランだろうとあっさり打ち切られるのは、もはや小学生でも周知の事実かと思います。

そういったことを踏まえて、あえて言わせていただきます。
今週号（2009年31号）掲載の「フープメン」最終回は、ジャンプ短期打ち切り漫画史上最高の最終回であった、と。
今までは担当が思う最高の最終回は「サムライうさぎ」でしたが、いちおう1年以上続いたサムうさと違って、こちらは全17回。完全なる「打ち切り」でした。
作者・川口先生にはさぞかし無念があったことでしょうし、「フープメン」が全編にわたって非常に面白かった、といえばそれもウソになります。

しかし、川口先生はそれらの無念をすべて呑み込んで、作品世界を見事に終わらせました。
『凡人がバスケをやる』という、やはりジャンプでは難しかったかと思われるストーリーを、ダイジェスト的とはいえ、見事主人公・佐藤くんに表現させて、最終回を書ききりました。
ここまでちゃんと物語を「終わらせた」打ち切り最終回は、「惑星をつぐもの」以来ではないでしょうか。

なので、小倉店は7月3日発売の「フープメン」1巻を強化買取いたします。ぜひお持ちください。

そして、川口幸範という名前を、覚えておくようにしたいと思います。
大げさかもしれませんが「カメレオンジェイル」が打ち切られた時、全国の何人が現在の井上雄彦先生を想像できたでしょうか？

お売りになられる際は、是非まんだらけ小倉店へお越しください。

※掲載商品は店頭でも販売致しております。売り切れる場合もございますので予めご了承ください。

(担当有冨）