まんだらけ中野店 4F 大予生長の家、2012年に何が起きるのか

『碧巖録解釋』谷口雅春著日本教文社前編後編二冊セット函入￥10500（平成四年但し正漢字正仮名遣）

谷口雅春は宗教法人「生長の家」の開祖で、もと大本教にゐた人です。その人が書いた禅書『碧巌録』の解説書です。
禅宗のお坊様でもないのに数ある禅書のなかでももっともレヱ゛ルの高いといはれる『碧巌録』の解説をしてしまふのだから、やはり教祖ともなる人は違ひます。
一寸だけ抜粋します。

「二十年来曽（かつ）て辛苦す君がために幾度か蒼龍窟に下る」（本書上巻36頁）

むつかしいことは分かりませんが、なんとなく字面といふか語感が好きなんです。この「君」とは「仏性」をいふとか色々あるでせうが、まァ「君」は「君」でいいでせう。
つまり「君」とは恋人でも伴侶のことかも知れない。肉親かも知れない。或ひは人でなくとも、色々な物だったり、或ひは思想信条などの観念のことかも知れません。
その「君」のために幾度も危険きはまる龍の巣に潜って行く。そんな義務なんかないのに。
「君」のために行く必要のない地獄までわざわざ下って行く。さういふバカな人って少なくないと思ひます。業の深いバカな人たちに幸あれ。

『2012年・地球滅亡の真相マヤの大予言』￥420 KKロングセラーズ
『クリスタル・スカルの2012：超予言』￥1260 徳間書店
『フォトンベルトと日月神示』￥840 徳間書店
『2012年12月21日に何が起こるのか？』￥945 徳間書店
『ガイアプロジェクト2012』￥840 徳間書店

さてかつてノストラダムスの大予言といふことで1999年が非常に話題になりましたね。
ワタクシ自身もその呪縛から自由であったハズもなく、恥づかしながら漠然と「なんか大変なことがあるんだらうなァ」と構へてをりました。
しかし、ご存知のとほり見事に何にもなかった訳です。よくよく考へてみればノストラダムスのせゐでもなく、別に彼は1999年に滅亡するなんて一言も云ってゐた訳でなく、ただ解釈が一人歩きしたといふことだったのでせう。
そして今、性懲りもなく再び唱へられてゐるのが「2012年説」。
世に云ふ「アセンション」とか「フォトンベルト」とか云はれてゐるヤツです。
今度はノストラダムスよりはもう少し根拠がしっかりしてゐるやうな気がしますが、どうでせう。
ひとへに2012年と云ってもその論拠や、またそのときに何が起きるのかといふことについては論者によってまちまちでどれが定説とは云ひ難い状況です。
だから上記に別々のを5点ほど紹介させてもらひました。
あと四年ですね。ワタクシは密かに期待してをります、穏やかに莞爾しながら。