まんだらけ福岡店 1F 【コミック】【マンガの中に歴史有り第ニ弾乱世～駆け抜ける英雄達～】

古代から中世へ…。

「中世」と云えば、まず思いつくのが『神聖ローマ帝国』なのだが、ヨーロッパのあの時代は、歴史の動乱の根本に果てしない【宗教】の絡みが複雑化しており、それこそ語りだすと、論文を書いてしまいそうな勢いになるので、敢えて我が国元、日本に目を向けてみた。

時代の括りが微妙かもしれないが、日本の歴史における「中世」とは、まさしく戦国時代だと私は思う。

縄文から歴史を綴ってきた我が日本も、他国となんら変るところはなく、間違いなく「戦い」によって時を刻んできた。
我欲や名声、改革や生き様。
人は様々な理由で「戦」をしてきた。まさしく人間は「戦」をする動物であり、それこそ本能なのだろう。

影。

表裏一体という言葉が在るように、光には必ず影が存在する。
「戦」の果てない動乱に巻き込み巻き込まれ、その生き様が歴史に残る人物が表舞台に立つように、その裏で密かに着実と、暗い闇の中に在る者がいる。

小説や伝記などで今では親しみ深い存在となった影…『忍者』である。

『忍』は地方やその時代によって呼び名が変る。
主に斥候や諜報活動、撹乱作戦に導入され、表舞台に登場することは殆ど無い。

――――が、前言撤回。
またも堅苦しく熱く忍者について語りだしてしまうのでこのへんでやめときます。
そうなんです。忍者は随分親しみやすくなりました。
小説やコミック、ゲームやドラマ。あんなに影に徹していたのに、こんなに光り輝く存在になってしまった。

一概に『忍者』といっても、その取扱われ方も多種多様で、敵だったり味方だったり、ワケの分からない変人扱いだったり、そうかと思えば主人公で一番目立ってたりと、ホントいろいろ。
中でもオススメするのが、ハイこれ！（前回もこのパターンだったような）

『落第忍者乱太郎』である！！

通称『落乱』。
もっと分かりやすくいえば『忍たま』。
万年一年生である、おとぼけ三人組中心に繰り広げられる、恐ろしいほどのギャグマンガ。しかも時代が時代。
連載期間が余りに長い為、単行本初期の頃のギャグセンスに正直ついていけないのが現状。
更にその長い連載期間で、作者の絵柄も恐ろしいほどの変化を見せている（それこそ忍術並だぜ）13巻ぐらいまでは、主人公乱太郎を中心に、一年は組と担任の山田伝蔵、土井半助の学園内やその近辺でのハチャメチャぶりを披露してくれていたのだが、ネタが尽きたかありすぎるのか、今は上級生ネタがかなり多い。
NHKと違い、原作は作者の性格が大いに反映され、TVでは放映できないネタや辛口ネタ、ブラックジョークなどが飛び交うのも原作の面白いところだろう。
『落乱』は室町時代（モロ戦国）を舞台にしているようだが、その歴史の一部や忍術解説もしてくれたりと、お子様向けの割りには文字数も多く、大人でないととても理解できない仕様になっているのもお約束の一つだろう。

ドラえもんを知らない人がいないように、「忍たま」を知らないという人もあんまいない。
長く続く作品は、それだけ十二分に面白いという事だろう。

忍者といえば「忍たま」だ！！…と叫ぶ人もいるくらい、オススメの作品である。

【テーマ番長一口メモ】落第忍者乱太郎には室町から戦国時代にかけてを象徴する設定や用語が多数登場する。

乱太郎のクラスメイトの加藤団蔵の稼業である馬借は当時の運送業者。その機動力と情報力から
一揆の中心に立つこともある。（乱太郎の中でも類似したエピソードがある。）

※掲載商品は当日店頭でも販売いたします。売り切れる場合もございますので予めご了承ください。
※また掲載商品の在庫確認及び通販受付など電話でのお問合せは12:30より受付を開始いたしますので予めご了承くださいませ。

(担当矢口)