まんだらけ札幌店平野耕太の「エンジェルダスト」＆「コヨーテ」

現在「ヘルシング」を大好評連載中の平野先生ですが、昔は成年向け（つまりエロ）なんかを描いていたわけでして…ただエロといいつつも、平野先生独特のカッコ良い台詞回しや、バシッとキメシーン＆アクションはこの頃からしっかりと息づいております！
実はこの３作、それぞれ微妙にリンクしておりまして、「コヨーテ」は「ヘルシング」のドSな小太りヒール・少佐（？）、「エンジェルダスト」は「ヘルシング」のこちらも負けじとイカす敵役・アンデルセン牧師が主人公のお話なんです。
特にヤバイのは「エンジェルダスト」!!
私は「ヘルシング」の予備知識全くなしの状態でコヨーテ→エンジェルダスト→ヘルシングの順で読んだのですが、「ヘルシング」でアンデルセン牧師が登場した時のあの驚きと感動はすごかったです!!
「エンジェルダスト」での彼の生い立ちを知っているかいないかで、彼に対する見方どころか「ヘルシング」の物語全体の深みすらが全く変わってきます!!と断言します。そして「コヨーテ」「エンジェルダスト」と２作とも黒幕として登場するモンティナ氏は、おそらく「ヘルシング」の黒幕・少佐と同一人物（もしくは原型？）と思われるのですが…。
「ヘルシング」本編で少佐の名前が明かされていない為、同一人物かはっきりとはわからないままなんです。
ここに平野先生の思惑が隠されているような気がします。
「コヨーテ」「エンジェルダスト」でのモンティナの狂気のドSっぷりには清清しいものがあり、エロ要素も含まれるせいか「ヘルシング」少佐よりもキャラはやや濃い目になっています。
また、「ヘルシング」では微妙に小太りで醜く描かれちゃっている少佐ですが、「コヨーテ」「エンジェルダスト」での彼・モンティナはなぜか超イケメンです。個人的に「コヨーテ」「エンジェルダスト」「ヘルシング」３作の中で一番カッコイイと思うのはモンティナですねー。
「ヘルシング」でずっと影がかかっていた少佐の顔がやっと見えた時はうれしくてトリハダが立ちました!!
とにかく、「ヘルシング」好きなあなたは必読！の２作です。どちらも絶版になってしまっているので（エンジェルダストに至っては原稿が紛失してしまったらしく、コミックス化されていないという…）なかなか手に入りづらい１品ですが、そこはぬかりなくキッチリ御用意いたしております♪あえて繰り返し言わせてもらいますが、この２作を読んでいるかいないかで「ヘルシング」の世界の見え方が全く変わっちゃいます。もちろん良い意味で！！
成年向け雑誌での連載だった為エロはありますが、あくまでストーリー上必要な流れとして、平野先生っぽくうまいこと組み込んであるので、エロが苦手な方でもあまり気にせず読めちゃうと思いますよ～とにかく「ヘルシング」と「平野先生」を愛している少しでも多くの方々に読んで欲しい作品です。
…が、どちらも札幌店では今の所それぞれ１点ずつのみの在庫になりますので、我こそは!という方!!ご来店お待ちしております♪
見敵必殺!!

(担当岩城）