まんだらけ福岡店 1F 【夏休みには漫画を読もう！その3】ルサンチマン

せっかくなので、花沢健吾作品のもうひとつの方も。

「ルサンチマン／花沢健吾」

ルサンチマンとは、強者に対する弱者の憎悪や復讐衝動などの感情が内攻的に屈折している状態。
ニーチェやシェーラーによって用いられた語。・・・だそうです。大辞泉によると。
なるほど納得なタイトルです。

舞台は2015年の東京。
完全なる現実逃避、「アンリアル」。
その超巨大MMO(多人数参加型オンラインゲーム)の中で、主人公・たくろーは「TUKIKO」というソフトをインストールし、「月子」という女の子に出会う・・・。

花沢健吾はホントに情けない「ダメ男」を描くのが上手いです。
だからこそ生まれるリアルさ。
現実と仮想現実。実像と虚構。
どっちが本当でどっちが偽物なのか。
さらりと流された台詞のひとつひとつで謎がとけます。
じっくりと読み込めばその度に発見があるかもしれません。

要注意なのは、カバー下。
コミックスのカバーを外すとイラストが描かれているのですが、4巻のカバー下は読み終わってからご覧になることを強くオススメします。
ネタバレがあるのですよ・・・担当はカバー下をうっかり先に見ちゃって後悔してます・・・。

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(担当古賀)