2005/11/15掲載
まんだらけ新宮店

第156回 こずえ嬢の勝手に連載!面白少女コミック!!

こんにちは!
お鍋がおいしい季節ですね!
こちら福岡、やっと冬らしくなってきましたよ。
お昼でも結構な寒さです。

暑がりで寒がりなこずえ嬢は、こたつに入りたくてたまりません!
我が家の第1回"こたつ"会議では、見事家族に反対され、未だ押入れの中で眠っ
ています(涙)
年末には、出して欲しいな…(遠い目)

ささっ!それはさておき。
行ってみましょう。
今回ご紹介するコミックスはこちら!!

集英社 リボンマスコットコミックスより
藤井みほな先生の
「雪の花びら」


―瞳を閉じて キスを待ってる

―お願い キスしたら告白するわ

―あなたが好き と私言うわ



「あ〜あ、来年は受験だし、期末も近いし、やんなっちゃうよね〜」
「おまえ、俺たちにヤマ当てさせてるだけじゃん。」

「うちら、広瀬みたいに頭良くないもん。ね〜?菜々子?」
「そーそー」

学校帰り。
菜々子の友人の舞、彼氏の広瀬、広瀬の友人・柏木と4人。

「それよりさっ菜々子、今年のクリスマスどうするの?」
「え?」
「トーゼン、俺につきあうよな?」
自信たっぷりの顔で言い切る広瀬。

菜々子が返答に困っていると、後ろから広瀬の後輩がやってくる。
「広瀬先輩〜柏木先輩〜」
「おう」
「今度バスケ部に顔出してくださいよ〜」

会話を聞きつつ、どこかホッとしている菜々子。

「ねぇ、菜々子ぉ。あんた、広瀬と付き合ってんでしょ?なのにまだクリスマス
の約束してない訳?」

「おかしい?」

「ってゆーか、フツー今から予定とか立てるじゃん?」

―分かってるけど。

わかってるんだけど。
でも私……。

しばらく歩いていると、自販機の前に人影が…。

「よぉ、晶。」
晶と呼ばれた彼は、広瀬の弟。
彼は兄を見て、その隣にいる菜々子をチラッと一瞬見て、再度視線を戻した。
「…兄さん、今帰り?」
目が合ってしまった奈々子は、視線を落とす。

―やだ…。
こんな所で会っちゃうなんて。

「おまえこそ何やってんだよ?」
オレ様な兄に対して、弟は温厚で物静かなタイプ。
兄の偉そうな態度に、気にも留めずゆっくりと口を開く。

「塾の帰り。」

「そうか。俺、菜々子を送って帰るから。おふくろにそう言っといて」
「うん」

―晶…振り向いたら、こっち見てるかな…?
歩調を少し、緩めてほんのちょっと後ろを向く。

すると数m先には、足を止めてこちらを見ている晶がいた。

―ねぇ……
一目惚れって信じる?

満開の桜の下。
今も忘れない。

花びらが彼の笑顔に透けて、とても綺麗で……。

―目と目が会った瞬間、2人以外の全世界が消え失せたの…。

そして初めて話したのは、同じく桜の木の下。
石造りのベンチに座って、本を読んでいた時。

「何、読んでるんですか?」
「あ…えっ…と、『細雪』」

「春なのに『細雪』?」
言って、晶は顔を上げて、ハラハラと散っていく花びらを眺める。


「でも…桜が散るのって、雪みたいだよね。」

「僕、2年の広瀬晶って言います。3年に兄がいます。」

―……もしかして、自分の彼氏の弟?

出会った時には、既に兄が彼氏。
だけど、弟を好きになったなんて言い出せなくて。

彼氏には黙って、二人でよく会っていた。

しかし、そんな菜々子の気持ちを兄が知らない訳がなかった。
もう…気付いていたのだ。

そして、遂に晶と衝突してしまい……?!

はい。
私、藤井先生って"ギャグ"よりの方かと思っていたのですが。
実は、こんなしっとりとした恋物語も描かれていらっしゃったのです!

その他、読みきり3本収録。
因みに、こちら3本はギャグ満載!!
ラスト1本は、あの小花美穂先生の「こどものおもちゃ」サナちゃんVS藤井みほな先生の「いけいけ!かれんちゃん」かれんちゃんのバトルコミックです!!

一冊で、恋愛系からギャグまで楽しめる、素敵なコミックとなっておりますゾ!

(担当 仲野)

お問い合わせ (営業時間:12:00〜20:00)

まんだらけ 小倉店(詳しい店舗地図はこちら)
〒802-0001 福岡県北九州市小倉北区浅野2-14-5 あるあるシティー 4F
TEL 093-512-1777 / e-mail kokura@mandarake.co.jp

告知

まんだらけWebコミック ラザ

新種発見! まんだらけWEBコミック ラザ
新人作家さんをメインに「こんな面白い漫画があったなんて!」「これは新しい!」という作品(新種)を毎週月・火・水・木・金曜日に連載していきます