まんだらけ福岡店 4F 天と地と!?「タッチ」と「みゆき」に見る運命のイタズラ

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80年代一世を風靡して「ラブコメ界のカリスマ」として君臨したあだち充。
当然ソフトに飢えているテレビ業界が放っておくはずも無く稀代の珍作「ドラマ・日当たり良好」を皮きりに次々と作品がテレビ化されていきました。
そんな中放送前に一番注目を集めたのが「みゆき」のアニメ化。
なにせ当時「タッチ」と並びヒット街道を驀進していた超人気作！
フジテレビとしても改変の目玉として大宣伝を打ったのですが・・・・・!?
とにかく凄かった若松みゆき役・荻野目洋子の演技力。
全国ネットで見るモノ全てを脱力させた、恐るべき棒読みセリフ！
こうして期待の新番組は僅か初回30分で日本中のあだちファンを敵にまわしたのです。
さて、そんな「みゆき」の艱難辛苦をよそに高い評価を得ていたのが特番枠で放送されていた「ナイン」でした。
杉井ギサブローによるきめこまかい演出は見事にあだちワールドの「切なげなホンワカ感」を再現。
そして「ナイン」の完結と同時に同スタッフによる「タッチ」がスタートし見事原作を凌ぐ大ヒット作となったのです。
歴史に「if」は付き物ですが、もしも「みゆき」が「タッチ」のスタッフで作られていたら、その後のあだち作品はどんな流れになっていたか!?
些細な偶然で「傑作」と「駄作」に別れてしまった二本のあだち作品を見るにつけ運命のイタズラを感じずにはいられません。