「この報告書は、まんだらけのオタク社員たちに富士登山を挑ませた熱血取締役の記録である
普段ろくに運動もせず好きなことだけやっているオタク社員たちが登山部活動の中から健全な精神を培い、
わずか数ヶ月で富士登山をなし遂げた奇跡を通じてその原動力となった、信頼と愛を余すところなく記録化したものになる予定である」

2024年8月22日・23日 第七十回 五竜岳~唐松岳

2年振りの登山泊で、いつも以上に浮かれている。
今回、五竜山荘に1泊し、翌日、五竜岳と唐松岳を縦走する。
登ったことの無いルートでとっても楽しみだ。

集合時間より前に東京駅に到着。
東京駅から出発する事があったら絶対に食べようと思っていた駅弁を無時購入。
今回のメンバーは、西田専務、竹下常務、藤川恵の3名。
6時、東京駅から新幹線に乗車し、長野へ向かう。
最近、ゲリラ豪雨や台風など天候が心配だったが、今日はくもり。なんとか行けそうだ。
窓の外を見ながら、山荘に到着するまで雨降らないで~と思いつつ、目の前の特大ぶりかま弁当をほおばる。
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長野駅に到着、エスカルプラザまで車で移動しゴンドラ、リフトを使って地蔵の頭まで一気に登る。
地蔵の頭周辺はガスっていたが、雨は降っておらず、風もそこまで強くない。
これなら予定時間内には登れそう。ひとまず安心。

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景観ほぼゼロの中、出発前恒例の記念撮影。

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木道も終わり、登りがきつくなってきたが相変わらず周辺はガスっており、霧の中。
時折、一瞬だけ周辺の山々が見える。
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前半、ゆるやかだった木道とは打って変わって、後半は数カ所に渡って急登の鎖場あり、
激しいアップダウンあり、となかなかハードな登山となった。

14時半、五竜山荘に到着。登山部としてはなかなか優秀な時間だ。
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早々にチェックインを済ませ、和室の相部屋へ。
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本来なら8人の相部屋(最大16人?)だが、今日は空いており、3人の貸し切りで広々と使うことができた。

荷物整理を済ませ、夕食までの時間、山荘を探索したり、外のベンチでまったりと過ごした。
この頃にはガスも少しはれ、周辺の山々を眺めることができた。
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17時、夕食。
今日のメニューはカレー。
カレーは山小屋定番のメニューでだいたい何処の小屋でも提供しているが、それぞれ個性がって楽しい。
五竜山荘のカレーはカレーの上に野菜、コロッケ、キッシュと盛りだくさん。
併せてお味噌汁、デザートのりんごのコンポート、雷鳥の里が付いている。この雷鳥の里が何気にうれしい。
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カレーとご飯、お味噌汁はおかわり自由。
疲れた体にカレーが沁みる。食後の〆に雷鳥の里でほっと一息。
食事もおいしく、身も心も満たされた。

夕食後、明日のお弁当を受取り、夕日が沈むのを眺める。
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漫画に描いた様なエビのてんぷら。ビジュアルが最高!

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8月だが標高2,500m近い山荘は肌寒く、赤く染まる夕日を少し眺め部屋へ戻った。

竹下さんは部屋へ戻るなり、もう限界~とばかりに横になり、2、3分も経たない間にいびきをかきだした。
時計を見るとまだ18時。私と西田さんはもう!?と顔を見合わせ笑っていたが、
私たちも18時半には床に入りうとうとと寝てしまっていた。
消灯時間は20時半。普段こんなに早く寝ないので寝れるかな~なんて話していたのに、なんてことない
今まででの小屋泊で一番ぐっすり寝れた。

2日目
4時半起床。五竜岳へ向かう準備を整え出発する。
外はまだ薄暗い。私達以外にもちらほら五竜岳に登っている人達が見えた。
少しガスっているものの昨日より天気は良さそうだ。
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稜線を少し進んで行くと狭い岩場が現れる。早朝から中々ハードだ。一歩、一歩慎重に登っていく。
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日の出を見ながら稜線をゆったりと登る余裕も無く、気づいたら日が登っていた。
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マップタイムでは往復1時間40分程度だったが、途中、道幅も狭く、慎重に登ったせいか、
思った以上に時間がかかり、朝食受付終了ギリギリの10分前に到着。すぐさま食堂へ向かい朝食を食べた。
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チェックアウトを済ませ唐松岳へ向かう。
外に出ると、すっかりガスは晴れ、雲はあるものの青空が広がっている。周辺の山々も澄んで見える。
ここから唐松岳まで約2時間半。
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稜線を歩きながらアップダウンを繰り返し(決して緩やかでは無い。)崖を登り唐松岳山頂へ。

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しばらく、唐松岳山頂から周囲の山々を眺める。次々と登山客が登頂。さすが人気山だ。
絶景を堪能した後、八方池山荘を目指し下山した。
下山時、唐松岳へ向かう登山客も多く、良くすれ違った。八方池周辺にいたっては、登山客、観光客と賑わっていた。

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下山後は長野の蕎麦を食べ、おびなたの湯に入り疲れを癒した。

中野店 藤川恵

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