ひばり書房といったら川島のりかず。
ホラー漫画マニアであれば絶対読みたい作品群を読むことができるという何とも贅沢なスクールでした。
ソドムに入室してまず目に入ったのが机に並べられた川島のりかずの貴重な漫画たち、それがまんだらけの価格順に並べられていました。
先頭にたつ「フランケンシュタインの男」から始まり「死人をあやつる魔少女」「首を切られたいじめっ子」等々、壮観な光景に早くも興奮しました。
授業開始とともに我先にと読みたい作品を手にとり各々読書となりましたが、その合間に秋山先生から解説もありお題のとおり研究させてもらえる授業内容でした。
ひばり書房のあるあるでタイトルとナンバリングだけ変えて全く同じ内容のコミックを出すという荒業があり、今回用意されていたものでは「みんな死んじまえ!!」と「呪いの針地獄」が正にそれでした。ここまでくると見事なものでいっそ清々しいほどです。
途中、秋山先生の思い出話も聞くことができ、その昔地元の漫画喫茶で川島のりかずを置いていた所があったというのが驚きでした。
そこでは多くの作品群を読むことができたうえにその中には川島のりかず作品の中で入手難度が最も高い「中学生殺人事件」もあったということで、ひたすらに羨ましいお話でした。
また、作品を読んでいく中でいろいろと特殊な特徴の発見もありました。
人が刺されたりする場面をコマ送りのように数ページにわたって細かく描写することや、事件の末に主人公が発狂してしまう病院エンド。
突如として展開されていく問答無用なSF要素。
文字にするとひたすら陰惨な印象となりますが、何故か読書後には後味の悪さを感じることは無く、何か凄いものを読んでしまったと圧倒される気持ちでした。
時折現れるキャッチーな宇宙人(?)も素敵で最後まで説明が無いため結局はアイツは何だったんだという置いてけぼり感もたまらなかったです。
貴重な作品にふれることができて興奮な授業でした。
上田