今回の講義は高額ソフビ、という講義内容ですがまず初めにソフビ、ソフトビニール玩具の歴史、制作方法、玩具としての特徴の解説からはじまりました。
ソフビ、ソフトビニール玩具というのは怪獣玩具の王道として現在もなお数多くの商品が生まれており、その歴史は「ウルトラQ」「ウルトラマン」といった特撮番組の歴史と切っても切れない関係。
その重要な関係と歴史背景から高額ソフビの紹介がなされました。
まず、マルサンが販売した「ウルトラQ」のガラモン、ゴロー、ゴメス、ペギラといったマルサンの一期のシリーズが怪獣ソフビのはじまりであり高額ソフビたちであることが語られました。
もちろん今までの査定の中で培った知識を惜しげもなく披露していただき、カラーや塗装はもちろん尻尾の別パーツ、当時の販売方法など一期シリーズの特徴が紹介されました。
また二期以降の特徴や再販の有無なども語れています。
それ以降も「ウルトラマン」「ウルトラセブン」「帰ってきたウルトラマン」の三種の神器(ササヒラー、キングボックル、ミステラー星人)「ゴジラ」特撮番組の歴史と共にソフビ玩具の歴史と金額が語られました。
マルサンからマルザン、ブルマァクの台頭といった会社の変遷も語れており、高額ソフビだけでなく第一次怪獣ブームから第二次怪獣ブームにかけてのソフビの販売の歴史も理解できる内容となっていました。
講義の最後には実際のマルサンのアントラーを触れて手触りを確認したりドライヤーでの解体実技が行なわれて締めくくられました。
黒田