10/28のソドムスクールは、大内先生からの『ドール講座⅓ドール編』でした。私は1/12と⅙のドールは直接触ったことがあったのですが、⅓は未知の部分が多くありこの機会に勉強できればと思い、参加させて頂きました。
講座は⅓ドールのカテゴリ別の概要から始まり、有名メーカーを取り上げて特色を掘り下げていく形式でした。
まずは硬質樹脂製のキャスト製ドールから入り、今やドールの代表格であるボークス製のスーパードルフィー(SD)やドルフィードリーム(DD)を参考に話が進んでいきました。SDは知名度がトップクラスなためよく拝見しておりましたが、その中でも年齢や体型等で細かく分類されており、一見どのドールシリーズなのか分からなくなるほど多種にわたりラインナップされている事は初めて伺いました。見分けるための簡単な調べ方を踏まえて、説明が進んでいきます。
個人的には衣装の色移りの話が深刻な問題で驚きました。予約アナウンスがされていたDD『ニーアオートマタ』の2Bの画像を例に、布で覆われている部分は殆ど色移りが起きること、肌保護用のタイツを着せていてもそこを通り抜けて色が滲み出すこと、そして色移りする衣装のみが転売されていくなど、想像だにしなかった問題を知ることが出来ました。
次にソフビドールの話へ移ります。こちらではアゾンインターナショナル製のドールを筆頭に、国内様々なメーカーのドールの紹介となりました。総じてコストがキャストドールと比べて安価であり、オビツ製作所製のオビツドールの普及により取り回しやポーズの固定などがしやすくなったという話を伺えました。
そしてシームレス関節(表側に関節の隙間がない、より人体に近いシルエットになる関節)が導入されたシリコンドールの説明も入りました。番外では人間ではないいわゆるケモナー層を狙ったケモノドールも紹介され、ドールという世界の多様さに触れることが出来ました。
講座内では何度かネット上で可愛らしいドールの画像の探し方や人気ディーラーなどの与太話も挿入され、様々な角度からのドールの楽しみ方を知ることが出来ました。最後には今年問題になった「高島屋コラボロリーナドール100体転売事件」についても触れられ、事件の経緯やその後の対応について細かく説明をいただけました。
総じて、ドールの入門解説に留まらず割合ディープな部分にも触れられた、色々な部分から興味を引き出される講座でした。
乗秀