2017年6月30日 番外活動報告【苗場山(なえばさん)】

※写真をクリックすると大きくなるよ!

プライベート登山も含めると過去3回敗退している平標山~仙ノ倉山。
花の百名山でもある平標山のいい時期に登りたいと第4次平標山~仙ノ倉山アタックを
計画しましたが、この日はどこの山も天気が悪いのが直前になっても変わらず。
アルプスの山や他行ける山比較しても平標山が一番天気がいい。
ただ良いとは言っても、
この天気だと頂上だけが嵐のように風が吹きすさぶ、
例えるならラピュタの龍の巣のようになっているのは今までの経験から見ても目にみえている。
それだと仙ノ倉にまたもや到達できないので、車の中で急遽変更!
平標山のすぐ西にある苗場山に登ることとしました。

メンバーは辻中さん、西田さん、小山さん、大庭さん、自分竹下の5名。
西田さんの運転で進む中、
天気によってはすぐに撤退する可能性もあるので、
温泉はいいところ行こうと脳内は完全に温泉へとシフト。
辻中さんから、
まずは泉質、そこからその地域でいい温泉はどこか探せ、
との指示で帰りルート上で行ける伊香保温泉の中で、
源泉かけ流し100%の伊香保露天風呂と石段の湯をまずはチョイス。
ただどうせならNo.1の草津温泉に行こうぜと、ナビタイム上でも移動時間の差は30分くらいだったので、
帰りは草津温泉に、というスケジュールが車中で決まって、
ますます温泉ムードが高まる中、山が近づいてきました。

一番下のみつまたロープウェイから行こうかとしたら、ロープウェイ稼働が明日から。
即興でたてたスケジュールというのもありますが、
明日からというのがなんともドラマチックだなと思いつつ、
登山口であるかぐらスキー場の第2リフト町営駐車場に到着。
山菜採りを入れさせないために途中にあるゲートの門番が
駐車場いっぱいだよと言っていましたが、ガラガラでした。
雨は降ってない。

最初の和田小屋までの大きく長い坂をみながら、
西田さん、辻中さんはここのスキー場いいねとその長さや傾斜をみながら
スキー話で盛り上がっている。
スキー場を横切って登山道に入る。
登山道が小さい川のようになっていて水が流れ込んでいる。
風があまりなく、不思議なくらい暖かいというか湿度も高いので暑くすぐに汗だくに。
辻中さんはいつものごとくだけど、
大庭さんが頭から水かぶったように汗だくになっている、珍しい。


思った以上に雪が残っていて、
怖いのがその雪が薄く、ズボッと雪がくずれて足がはまりこんでしまうこともしばしば。
体重の軽い西田さんですら何度もはまりこんでいたので、
辻中さん、小山さん、大庭さんは言うに及ばず。
自分だけがズボッとなることがなかったです。
逆に言うと、自分が先頭を歩いていたその時に次はくずれる状態に仕上げていたのかもしれません。
そんな黒ひげ危機一髪状態の雪道を恐る恐る進んでいくと、次第に視界が開けてくる。


開けたベンチがあるところで少し休んでいると、
覆われていた雲がじょじょに流れ、谷川連峰が見えてきた。
山頂に近づくにつれ、天候が悪くなるいつもの展開ではなく、
登山指数Cの状態だったのが奇跡的に雨もなく、雲もきれ、涼しく気持ちのいい登山日和に。
なんとか頂上までもって欲しい。
西田さんは休んでる間にもヨガで入念に背中と腰をストレッチ。




ここから水場あたりでは花がポツポツ咲いている。
ボリュームはまだないものの様々な花が咲いています。
のちに山荘の人にきいたらその年にもよるけど花のピークが7/20頃。
このあたりは文字通り花畑のようになるそうです。
水もうまい!

ここからは苗場山への最後の登り。
ピューーと山頂へと続く登山道が見える様がきれいだけども、
けっこうな角度の登りが続く圧迫感も強い。
きつい。
登っていけばいくほどきつくなる。
正直苗場山ってけっこう楽に登れるイメージを持っていたのを反省。
楽な山はない。
足がプルプルしながらもなんとか山頂へ…







なんだこれ、
今まで登った山では見たことない風景。
広い、
しばし呆然とまわりを見渡す。
正直この風景は写真にはおさまりきらない。







小山さん、辻中さんも到着。
すげぇーな!
みんなあまりの異世界感にテンションが上がる。
ギリギリのところで山をチェンジして最初は温泉メインみたいなことも
言っていましたが失礼しました。
素晴らしい山です。
アルプスで見る風景とも違う雄大さがあります。

山頂のいたるところにある湖沼。
その中に卵が。
なんの卵だろう?
山荘の人のはなしでは、
オオサンショウウオかイモリの卵じゃないかということでした。







苗場山荘へ。
全員コーラを注文。自分と大庭さんは加えてカップヌードル。
山で飲むコーラはほんとうまい。
体にしみます。
オコジョTシャツが売っていて、そのはなしを山荘の方としていたら
オコジョは頻繁に見かけるそう。
見たい…
このオコジョTシャツも良かったので西田さんと自分は購入。
山荘の方がすごくいい方でいろいろ教えてくれました。
いつか泊まりに来たい。

下山、
足場がぬれていて滑るので登りよりも慎重に…

カタツムリだ!
と辻中さん。
すごく立派なカタツムリ。

山頂からすこし下ったところで雨が降ってきた。
やはり楽には終わらせてもらえない。
と同時に登りから山頂にいる間までの一番良いところは雨が降らずに
もってくれたことに感謝。
ただ雨が本格的に降ってきたのでより慎重に歩を進める。
ただ時折、
ウギャとかこけたり、足を滑らせる声がうしろから。
小山さんの両膝や足の至る所に泥がべったり、
大庭さんも足が泥だらけ、大庭さんは足の泥をきれいにしては
またぬかるみに足をとられて、泥どらけになるを繰り返している。
もう受け入れるしかない。
そうこう繰り返すうちに登山口へ。

よし、温泉だ。
草津温泉を目指すと車のナビに入れると3時間近くかかる時間がでる。
ナビタイムで調べたときは1時間40分くらいだったのにいったい。
車のナビを無視していくには無謀すぎるくらい時間がかかるので、
当初セレクトもしていた伊香保温泉に行くことに。




伊香保温泉の石段。
温泉街に来た風情があります。
その中でも源泉かけ流し100%の石段の湯へ。
黄土色の湯で体が温まる。
絶えずドバドバと湯が溢れ出ていて湯量も豊富でした。

温泉あがったあとは、
ファミレススタイルの焼き肉屋に行って、
ドライバーは小山さんにチェンジして帰りました。

平標山のすぐ横にありながら、
今まで全く調べたこともない山だったので、
こんなにも良い山だというのにほんとに驚きました。
今度は他の登山部メンバーともいっしょに花の咲き乱れるいい時期に登ってみたいです。

【レポート:竹下】

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