「この報告書は、まんだらけのオタク社員たちに富士登山を挑ませた熱血取締役の記録である
普段ろくに運動もせず好きなことだけやっているオタク社員たちが登山部活動の中から健全な精神を培い、
わずか数ヶ月で富士登山をなし遂げた奇跡を通じてその原動力となった、信頼と愛を余すところなく記録化したものになる予定である」

2015年11月6日 第十一回活動報告【赤岳(あかだけ)】


今回登る山は長野県赤岳(2899m)。
参加メンバーは辻中さん、西田さん、藤川姉妹、中津さん、そして自分竹下です。

朝7時新宿駅発のスーパーあずさ1号にてスタート。
最寄り駅の茅野駅まで乗り換えなく1本でいけるアクセスの良さと、何よりこの山楽しいので選んでいます。
9:08に茅野駅着いてそこからはアルピコタクシーにて。
駅や電車から見える風景は一面素晴らしい紅葉。
これは赤岳の紅葉もすごいに違いないと、タクシーの運転手に赤岳は今紅葉のピークですかときいてみたら、紅葉もう終わってるよとポツリ。
赤岳の紅葉ピークは10月中旬くらいだねとスタート前にしてとっくに終わっていることを知る。
圧倒的な紅葉は今年見れずじまい。
時間がどれくらいかかるとかルートの調べばかりで紅葉の旬がいつだとか、この山はいつがきれいだとかそういう調べが一切ない自分の雑さが今年も改善されることなく紅葉を逃してしまいました・・・
来年こそは。
圧倒的な紅葉は今年も逃した那須岳で来年リベンジしたいと思います。

赤岳の登山口、美濃戸口に到着。
今回のルートは、


【タイムスケジュール】

10:05 美濃戸口

11:00 美濃戸山荘

13:00 南沢ルートにて行者小屋

15:05 赤岳

16:30 地蔵の頭を通って行者小屋

18:10 南沢ルートにて美濃戸山荘

19:00 美濃戸口


雲一つない青空が気持ちいい。
アニメにでてきそうな飛行機雲が時折ピューーッと一本。
そんな最高に登山日和な中の登山でした。
1週間前に赤岳に登っていたため今回不参加だった安永さん。
その時は風が強く嵐のような天候でLINEで送られてくる写真が見るからに寒そうな冬景色でした。
この最高の景色を見せつけてやろうとちょこちょこ一面の青空を登っていく一行をパシャリととりつつ進んでいきます。

業者小屋までは沢づたいの登山道から次第に岩がゴロゴロした道へ。
この日はすごく暖かく、登っていると暑いくらいだったのですが、日陰は霜がはっていてつるつるすべる。
そんな岩の道を進んでいって、正面が少し開けたところで赤岳がクワッと頂上まで見える。


この風景は戦意を喪失させるには十分で、そのデカさと面は目前に迫るような威圧感があります。
その岩がゴロゴロした道をしばらく進んで行者小屋に着きました。

10月までは開いている行者小屋ですが、11月からは閉まっています。
それは事前に調べて分かっていたのですが、行者小屋すぐ横にある水場も閉ざされている。
普段水をあまり飲まない西田さんですが、今回残りの量が少なくなっていて、珍しく水場ないかな〜と落ち着かない様子。
小屋に水場ありますと書いてる地図もザックリで、その閉ざされた水場のことをさしているのかよく分からない。
水をシェアして、行きますか〜と出発したら行者小屋から少し進んだ道のはずれに水場がありました。


まさかあの道を登るんじゃないよなというような異常な急勾配の道が見えます。
そんなわけがないと思っていたら実際その道。
久々の登山の中津さんは顔が青ざめています。
でもそれは、急な登りを見てというよりは高度に人一倍デリケートな中津さんなので軽い高山病にかかっていたのかもしれない。


登りが急になり、そこから階段の道。
若干大股で進むような階段で女性にはちょっときつい。
先頭チームが竹下、西田さん、藤川姉妹。少し離れて後続が中津さん、辻中さん。
中津さんはかなり息が上がってきつそうだ。
しばらく階段を登ると、この赤岳の醍醐味長く急な鎖場になります。




北海道の山で鎖場に慣れている辻中さんに「3点だぞ、3点」と言われ、両手、両足のうち3点の位置を確保してから、1歩、1手を入念に進めていく。
この鎖場急でしかもそれが長く続くのでほんとに楽しい。
みな慎重に進みつつもキャッキャッと楽しんでいました。

長く続く鎖場を登って、最後岩をのし上がっていくと頂上。
先客がいて、一見して岩をクライムしてきた重装備の登山者で手慣れた感じで三脚をたてて写真撮影していました。
自分たちの軽装っぷりとの明らかな違い・・・
この日登山者はほとんどいなかったんですが、たまにすれ違う登山者は装備からしてレベルが違う人たちばかりでした。





頂上から見える素晴らしい景色。
それを見つつごはん食べていたら少し遅れて辻中さん中津さんが到着しました。
集合写真をとって、若干高山病気味の中津さんのコンディションを整えつつ、景色に見入っていたら、あれ富士山が見えないな?と辻中さんが。
すれ違った登山客がバッチシ見えましたよと言ってんだけどな〜と探すも見えず。
時間もないので下山を開始したら少しくだって振り返ると富士山がバッチシ見えました。


日没が17時30分で、日没までには美濃戸山荘へ行きたい。
また鎖場や急な階段を慎重におりつつ、登山道ではスピードアップ。
ほぼ日が落ちてきてヘッドランプを装着して、もう少しで美濃戸山荘だというところで正面から何かが飛び出してきました。
2頭の鹿です。
山登っていると鹿はよく見かけますが、結構近い場所でしかも暗闇の正目から飛び出してきたのには驚きました。

美濃戸山荘まででれば、登山道を抜けあとは道路を歩いて美濃戸口まで行くだけなので一安心。
1時間早い18時に美濃戸口に到着し無事下山しました。
今回も前回燕岳に続き、みな頂上制覇でしかも天気も最高で気持ちのいい登山でした。
帰りもアルピコタクシーで駅近くのそば屋にてそばを食べ帰路につきました。
そのそば屋にて西田さんが無事下山してそば食べてますとLINEに書くと、今回欠席だったなべしーがLINEで自分もそば食べてますと瞬時にかぶせてきたのは笑いをさそいました。

去年の登山部だと活動は11月まででしたが、今年は毎月で冬山も行きます。
12月は低山縦走、静岡県の沼津アルプスに行く予定です。


[レポート:竹下]

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