「この報告書は、まんだらけのオタク社員たちに富士登山を挑ませた熱血取締役の記録である
普段ろくに運動もせず好きなことだけやっているオタク社員たちが登山部活動の中から健全な精神を培い、
わずか数ヶ月で富士登山をなし遂げた奇跡を通じてその原動力となった、信頼と愛を余すところなく記録化したものになる予定である」

2015年9月4日 第九回活動報告【空木岳(うつぎだけ)】

※写真をクリックすると大きくなるよ!



【タイムスケジュール】

6:00 バス 中野駅北口高架橋下

9:30 池山林道終点、空木岳登山口駐車スペース(トイレあり)

10:30 池山小屋(トイレ・水場あり)

11:50 大地獄

13:40 分岐点
↓ (行きは空木岳避難小屋経由、ここもトイレ・水場あり)
14:40 空木岳・駒峰ヒュッテ(トイレあり)
20分くらい休憩
15:00 空木岳・駒峰ヒュッテ(トイレあり)
↓ (帰りは駒石経由)
15:45 分岐点

16:45 大地獄

17:35 池山小屋(トイレ・水場あり)

18:25 池山林道終点、空木岳登山口駐車スペース(トイレあり)

22:00 バス 中野駅

まんだらけ第9回登山部、9月の山は、中央アルプスの中央に位置する
空木岳(2864m)。
空木岳は登山部史上一番長いコースになるので、今回も集合は朝6時。 早朝、眠りの中、遠くで携帯が鳴っている音がする。ハッ!竹下からだ!
二度寝してしまっていた・・・
慌てて準備。
リュックを担いで走るが体が重すぎる。
待ち合わせ場所に着くとバスがすでに待機していた。
あ〜すみません・・・

早朝の高速は空いているのでスイスイ進む。アルプスに行く時はいつも立ち寄る談合坂のICにて休憩。
辻中登山部顧問は舞茸そばのセットを注文。
ちょっと調子が悪いのか、珍しく汁を残していた。
食事を終えると、一人でフラフラとどこかへ・・・
私たちはバスの中で顧問の帰りを待つ。
顧問のいないバスの中・・・
「実は、辻中さん、さっき中野駅でもふらっ〜といなくなったんですよ、このことレポートに絶対書いておいてくださいね」なべしの小さな不満。
と、そこへ、「見て!あんなところに変な形の木があったよ!」と子供のような表情で顧問がバスに乗り込んできた。
「あ、ホントですねー」と、みんなテキトーに話を合わす。
「出発しま〜す!」ドライバーの秋山の号令でバスは空木岳へと急ぐ。
インター出口でガソリンを給油中になかっちゃんを乗せ忘れてたことに気付き、慌てて折り返す。

今回のメンバーは、辻中、竹下、小山、鍋島、中津、藤川姉妹、西田とドライバーの秋山、それに名古屋から現地集合で安永が参加。
そう言えば朝から安永の怪しいLINEが・・・
「コチラハホンジツセイテン ムカウハウツギダケ」
竹下が返信する
「絶好調ですね」。
全員の予想を裏切って、安永が先に登山口近くの駐車場に到着したらしい。
私たちは、小回りの利かないマイクロバスということもあり、最後の山道をちょっと迷いつつ、心ならずも安永に助けを求めながら、登山口に近い駐車場を探していた。
安永からLINEが届く「ブジイノル」。


やっとのことで、登山口まで到着するともう11時。
安永は私たちには内緒で名古屋店の大御所、柄澤を連れて来ていた。
空木岳が往復9時間もかかる難易度☆5の山であることを彼女に伝えもせず、おまけにロングな行程にライトも持たず、呑気に二人で待っていた。
そもそも日帰りでこの山を登る人はほぼおらず、日帰りを強行するなら早朝には出発すべきところを、私たちはちょっと山に慣れてきたから、ちょっと体力が付いたからと言って、山をなめ過ぎているんじゃないか?
さすがにそう思った。





3,000m近くある空木岳はやっぱり長かった。山頂付近の山小屋に到着したのは、すでに3時半。
登山客は皆、宿に泊まる用意をしてくつろいでいた。
あと10分も登れば山頂というところに、その山小屋はあったが、とにかくちょっと休みたいという気持ちが先に立ち、登山靴を脱ぐと疲労感が体中に一気に広がった。



山の疲れには甘いものより塩分が欲しくなる。気温も下がってきたので、インスタントラーメンを食べていると顧問たちが到着。
「安永たちが下の避難小屋で待ってるから食べた人はすぐ下りて!」
ラーメンもほどほどに、結局、もうそこにある山頂にも行けず、顧問の指示に従い、山をひたすら下る。
山小屋にいた人たちは、午後4時から下りに向かう私たちを呆気に取られて眺めていた。
そりゃそうだ。きっと後半は真っ暗でライトなしでは下りられない。
ライトを持っていない安永たちを救出して、少しでも早く下山しなければ!
避難小屋では安永と柄澤が震えながら待っていた。






下っても下ってもなかなか先が見えない。暗くなってきて、スピードも落ちてきた。
ライトなしではもう山中は真っ暗で何も見えない。
なべしの歩幅が狭くなってきた。
先頭グループの速度も落ちてきたところで後ろの部隊も合流し全員でゴールを目指す。
暗闇のせいか、そこが来た道だかどうだかも分からなくなる。
案内版も少なく、距離感も薄れて来て、危機感と疲労感はMAX・・・
でも、こういうちょっとスリリングな状況になると必ず嬉しがる人がいる。
小山と藤川姉。
二人は子供のように嬉しそうに先をどんどん急ぐ。

あ〜、やっとバスまで戻ってきた〜!到着20時。
ホントに疲れた。


ただ、ここから東京までまたバスで3時間半。
終電にギリギリ間に合うかどうかというところ。
今回はお風呂もごはんもなしで、ひたすら帰路を急ぐ。
ドライバーの秋山は、往復7時間運転して、山にも登った強者。
帰りの運転中に足が攣らないといいけど・・・
夜中12時前、終電に乗るため、顧問となべしが筋肉痛の足で走る。
皆さん、お疲れさま〜

今回もまた山頂登頂ならず・・・誰のせい?
次回は燕岳、難易度☆3。今度こそ山頂まで到達できるように初心に返ってがんばります!

[レポート:西田]

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