「この報告書は、まんだらけのオタク社員たちに富士登山を挑ませた熱血取締役の記録である
普段ろくに運動もせず好きなことだけやっているオタク社員たちが登山部活動の中から健全な精神を培い、
わずか数ヶ月で富士登山をなし遂げた奇跡を通じてその原動力となった、信頼と愛を余すところなく記録化したものになる予定である」

2015年6月19日(金)登山部 第八回活動報告【平標山(たいらぴょうやま)】

※写真をクリックすると大きくなるよ!


【タイムスケジュール】
7:00中野駅北口に集合
8:50途中のサービスエリアで朝食
10:40平標山ふもとの駐車場に到着
11:40平標山登山口に到着
12:00平標山の家に到着
13:00平標山山頂に到着
暴風雨のため下山開始
15:00平標山ふもとの駐車場に到着
15:50全メンバー下山完了
温泉「雪ささの湯」で入浴
19:00中華そば四つ葉(寿し宝船 併設)で夕食


数日前から降り続いている雨・・・
第7回登山部実施予定日、6月19日も残念ながら雨の予報。
登山予定の平標山は、昨年の秋に一度チャレンジし、山に登る前に道に迷ったこともあって、予定していた行程を唯一クリア出来なかった山だ。
今度こそという思いと、社用車でもあるマイクロバスを登山部のために
チャーターしたという思いもあり、私の下した決断は、《豪雨決行!》

そして、いつものように中野駅北口に7時集合。
一番乗りは毎回なべし。
《早く着きすぎたので、駅でそば食べてます》と登山部ラインにメッセージが。
今回は、途中休憩時にみんなでそばで食べると言ってあったはずなのに・・・

そうこうしているうちに、登山部顧問の辻中副社長が30分大幅遅刻連絡!
何でも電車に1本乗り遅れたそう。そして、小山くんも10分遅刻。
置いて行かれる心配のないバスの時は遅刻者が多い。

仕方がないので待ち時間の間に今回、私が買った登山グッズの紹介などをして暇をつぶす。
まずは傘。雨の日は山でも傘が必要。その折り畳み傘は、楕円形になっていて、リュックサックが濡れない構造。なかなかの優れものです。

次に、防水の軽量ポーチ。首から下げられるタイプで行動食を入れておくのに便利。
雨の中、いちいちリュックから出さずにさっと取り出せる。携帯電話も入ります。
そして、カーボンのストック。さすがに値段が張るだけにカーボンは超軽量。
これがあったら雨の日の下りも何のその!

そうこうしているうちに、小山君到着、続いて顧問も堂々と乗り込んできて、バスは一路、新潟県水上に向けて静かに出発した。

到着した顧問の言い訳によると、朝5時起きてシャワーを浴び
なんと登山靴のブラッシングまで終えて余裕で家を出たそうだが予定していた電車に乗れなかったらしい。
ちなみにまんだらけでは、そんな時は寝坊遅刻扱いとして厳重注意されます。
小山君はレインコートが見つからず、コンビニに急いだそう。
そういう時は、忘れもの遅刻扱いとして軽く注意されます。

バスの中では、今日の登山の服装について暑いかな〜?寒いかな〜?と話していると
竹下が『登ってたら暑いに決まってますよ!Tシャツで十分です!』と一蹴。
でも、山頂付近は風速16mの予報。標高2000mで嵐だと体感温度はさらにマイナス10度。

【途中のサービスエリアで朝食】


バスは予報通りの雨の中、平標山ふもとの駐車場に到着。
ふもとでも案外寒い。というか、かなり寒い!
さっきまで強気だった竹下も黙ってがっちり着込んでいる?


雨降りではあるものの暑くないせいか、みんな好調なようで予定時間よりも早いスピードで歩いていく。
竹下が感心したように『みんな体力つきましたね〜』と言うが前回は登る前に2時間も道に迷いましたから!


途中の山小屋に到着する頃に、汗と雨でびしょ濡れになった顧問はレインコートも脱ぎ捨て、濡れ鼠のようになって現れた。


みんな快調だったが、特に群を抜いて先頭を引っ張っていったのは久保田。
私のように無駄口を叩いてエネルギーを減らすこともなく
竹下のように調子にアップダウンがあるわけでもなく
ペースを乱すことなく、息を切らすことなく、淡々と登り続ける。

続いて特筆すべきは藤川姉。前回よりももっと鍛え抜かれた肉体で挑戦してきた。
全員いるか点呼すると・・あれ?なべしがいない。
すると、顧問が『なべしはナンパ成功したみたいだから、先に行っちゃっていいよ。』
え?いつの間に?
結局、しばらくしてなべしが一人で現れた。
あれ?ナンパ成功じゃなかったの?単に遅れていただけ?

途中の山小屋で軽い休息を取った後は、恒例の天国へと続く階段に臨む。
見上げると立ちくらみしそうになる。


久しぶりの参加のなかっちゃんがか細い声で話掛けてくる。
「何となく空気薄い気しませんか?」
標高2000m以下でまたもや高山病か?!
このなかっちゃん、東京都で唯一2000m級の山の雲取山でも、そして富士山でもひとり高山病にかかって頭痛を訴えていたような・・
誰よりも高いところに敏感なのか?
そして、『この階段見てると♪きみの行く道は〜♪の歌がリフレインするんですよ』と。

君の行く道は〜 果てしなく遠い
だのに〜なぜ〜 歯を食いしばり〜
君は行くのか〜 そんなにしてまで〜

そうねー、こんな暴風雨の中、そんな気持ちにもなるね・・
がんばれ!なかっちゃん!

この長く永遠に続く階段。後ろを振り返ると、なかっちゃん、顧問、藤川妹が、《だるまさんが転んだ!》状態で止まっている。
少し歩いて、ぱっと振り返るとまた《だるまさんが転んだ!》している。
それだけ坂がきついということだが、止まると寒いので、私はひたすら先を急ぐ。


平標山山頂に着くと、もうそこは立っていられないほどの風と雨。
寒くて、手がかじかんでカメラも出せない。
視界も悪く、その先の仙ノ倉山への登頂は今回もまた諦めることになった。
寒くて後ろの部隊を待っていられないので、暴雨風でもTシャツを着て平気そうな顧問だけを残して、私たちは先に山を下りることにした。


下りは濡れた丸太が滑って危ない。
せっかく買ったカーボンのストックをバスに置いてきたことを後悔した。
先頭を行く久保田、竹下、中津、藤川姉グループ
2番手集団は、藤川妹と私。
後方には、小山、なべし、秋山、顧問の4名。


顧問は高級靴と体重の力を借りて狂ったように山を駆け下りて私たちに追いついてきた。
みんな何度も転倒しながら、何とかふもとの駐車場まで辿り着いたが、バスの鍵を持っている秋山はずっと後ろに・・・
結局、早く下りても雨の中、待っているだけになってしまった。

しばらくして、ようやくみんなが戻ってきたところで近所の温泉に直行。
鉄が錆びたような色の温泉で、やっと体もあったまって、みんな安堵の表情。


予定より早く下山出来たので
前回行けなかった顧問お勧めのラーメン屋さんに寄って帰ることに決定。
やっと蛤ラーメンに挑戦できる時が来た!

店に到着する前から、顧問はラーメン2杯食べることを断言。
山は2つ登れなかったけど、ラーメン2杯はオッケー!
そのラーメン屋さん、埼玉で一番美味しいと評判だそうで平日の夜、雨にも関わらず、店の外には行列が!
隣には寿司屋もあって、寿司とラーメン、一緒に食べられる夢のような空間なのでした〜



あ〜、それにしても、今回もクリアできなかった平標山〜仙ノ倉山コース。
これでまた次に繰り越されることになりました。
3度目の正直で、次の機会には感動の風景を皆さんにお伝えしたいと思います!

戻ってきた私たちに社長から「お前ら全員死ぬよ」とのお言葉が。
「暴風雨の日に行っても何も楽しくないだろう?」社長からの問いかけに、
「嵐の山頂が一番楽しかったです!」との小山君の言葉通り、山頂の写真には小山君が笑みと顧問の叫びが収まっています。

第9回、7月の登山部は、梅雨が明けていてほしい17日の金曜日。
登る山は、当日の天候によって決定します!
豪雨決行はいたしません!
決まっているのは、中野駅に朝6時集合。
みんながちゃんと起きれますように!

[レポート:西田]

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