資料性博覧会・大阪01 イベントレポート


東京以外で資料性博覧会を開催するうえで一番の問題点は、開催地で資料系のサークルを集める事ができるのかという部分です。 そこで、サークルが集まらなくても資料系同人誌の魅力を伝えることができる手段として企画したのが「資料性博覧会・大阪」です。

まず、これまでの資料性博覧会に参加していただいたサークルから提出していただいた見本誌1000冊以上を閲覧できる読書会は初の試みです。

そして委託参加という形式に関しては、まんだらけ店舗内のイベントスペースであれば自社のPOSシステムが使用可能となることから これを利用して委託品を管理する事が可能になるため、より多くのサークルの委託品が管理することが出来るのも利点だと考えました。

当日は11:15からパンフレット販売開始。入場までに45名ほどが並ばれました。 夏コミ以降『TORIさんの特撮放談「キングコング対ゴジラ」のまき』という冊子が話題を集めており、今回の資料性でも頒布されるという情報がSNS上で注目されていたことも影響しています。 委託のため、頒布物を机に陳列しておき参加者がそこから直接手に取ってレジへ行くという流れですが、参加者同士取り合いになった場合に周囲の本の山にも影響が出そうだと考え、カウンターで一人につき1冊を直接お渡しするという方法にしました。 とにかく参加者同士のトラブルがなくてよかったです。

読書会スペースは13:30頃からは椅子に座って閲覧できるようになりましたが、委託レジは14時頃までレジは常に動いている状況。 15時30分以降は会場内に10人前後の人が閲覧をしている緩やかな流れとなり、閉会まで参加者が途切れることはありませんでした。

最終的に一般参加者数は150名。委託品頒布点数は合計438点となりました。 新刊既刊問わず気になったものをどっさりと抱えてレジに並ぶ方が非常に多かったのが印象に残りました。 基本的に書店委託されていないものは即売会でしか流通していませんし、資料系サークルが参加するイベントは東京以外ではそれほど多くないのが実状です。 書店委託や自家通販などがある場合でも今回のイベントのような形でレコメンドされて初めて気付く人も非常に多いという事だと考えられます。

今回のような実験的なイベントを行うにあたって、募集開始から2か月ほどでの開催では運営の練り込み方の足りなさは否めません。 ですが、好意的に受け止めていただいた方も多く、思い切ってこのタイミングで開催してよかったと思える部分の方が多くありました。

このような形式であれば、資料系同人誌の啓蒙活動として弊社のイベントスペースがある札幌や名古屋でも開催可能です。 東京以外の場所を巡回し、愛好者を増やしていくことで状況を活性化させていくことに可能性も感じました。 今後、東京での年1回の開催ともう一つの柱になっていくかも知れません。

一般参加いただいた皆様、そして何よりも第1回という大コケする可能性もある中で委託いただいたサークルの皆様!本当にありがとうございました。

【連絡事項】

準備会の手違いにより、丁字屋残党『残り火Vol.6 70年代カヴァーものを中心としたコミカライズの本』(会場頒布価格1300円)を当日12:45までに購入された方4名に2000円で販売していました。大変申し訳ありません。

4名のうち1名は返金対応いたしましたが、まだ3名の方が返金できておりません。 心当たりの方はお手数ですが問い合わせフォームよりご連絡ください。 よろしくお願いいたします。

日時 2018年9月22日 12:00~20:00
会場 〒542-0086
大阪府中央区西心斎橋2-9-22
まんだらけグランドカオス 4F イベントスペース
入場資格 一人一冊パンフレット(税込500円)必須
スペース数 82(参加サークル数:33)
募集期間 2018年8月13日~9月3日
開催概要 過去10年間に参加したサークルの見本誌1000冊の読書会と委託参加による同人誌即売会