まんだらけ 小倉店

L.S.C in 小倉 〜ライトノベル普及委員会〜【第21回】戦いにとりつかれた人たち(その1)

いい年をして、純文学でも恋愛小説でもない小説を読み続ける(たとえば担当の)ような人間には、一種の呪いのようなものがかかっています。

(図1)

その呪いの原因は↑画像の「銀河英雄伝説」にあるのは間違いないところで、この作品から活字にはまったと自称する人間は、異世界・近未来を問わず、『架空の戦争を描いた小説』に惹かれる傾向が往々にしてあります。
「指輪物語」「シリマリルの物語」のトールキン先生を引き合いに出すのはさすがに大袈裟すぎるのかもしれませんが、 きわめて大雑把にいえば、ライトノベルというジャンルの舞台設定は、「現実社会の延長線上」か「異世界」のどちらかに二分されていると言えます。

(図2)


(図3)

最古参の「ロードス島戦記」から、最近作の「火の国、風の国物語」(図2)「ミスマルカ興国物語」(図3)などの、ファンタジー風異世界を舞台にした物語や、


(図4)

前述の「銀河英雄伝説」をはじめ、「双星記」「蒼穹のファフナー」「神無き世界の英雄伝」(図4)などの未来を舞台にした作品など、 テーマでいえば、ファンタジーかSFかで二分されているともいえるかもしれません。
そして、これらの話に共通しているのは、すべて戦争が描かれているといういうことです。

いずれにせよ、架空の歴史・架空の世界を作るというのは、プロの文筆業の方ではなくても、かなり魅惑的な作業であるのは間違いなく、想像、あるいは創造の原点ともいえます。
ぶっちゃけていうと”人類は戦争が大好き(by吉岡平)”ということになります。

次回も戦争(が題材のライトノベル)の話です。

(担当 有冨)

※この記事は2009/4/29に掲載したものです。
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