まんだらけ 小倉店

L.S.C in 小倉 〜ライトノベル普及委員会〜【第16回】「主人公」について(その4) 女性の主人公

前回に続いて、ライトノベルの主人公について考えます。
今回は女性の主人公、について考えてみようと思ったのですが、思いのほか少なくてちょっと驚きました。
まず、とりもなおさず”この人↓”が有名すぎるせいもあるのでしょうが。

(図1:名前は言わずと知れた…)

ラノベの始祖ともいえる「スレイヤーズ!」の主人公(図1)がいきなり女性なので、その後も結構いろいろ女性主人公はいると思っていたのですが、
時代をさかのぼればともかく、実は最近のほうがより女性の主人公が少ないようです。

(図2)


(図3)

ほかにも「閃光戦隊ジュエルスターズ」や「エクウス」や「日帰りクエスト」や「魔群惑星」や…。
なんだか、秋津透先生と吉岡平先生と神坂一先生と渡邊由自先生ばっかりな気がしますが。
女性を主人公に据える、というのは、おそらく作家自体の志向も大きく関わってくるようです。
男性の作家だからといって女性の主人公を描かないわけではないですし、女性作家だからとって男性キャラが少ないわけでもないと思います。(図2と3)

最近だとこの辺は女性の主人公だ!という方もいるかと思いますが。

(図4)


(図5)


(図6)

ただし、これらの作品では”ヒロイン”は登場するものの、「とらドラ!」(図4)の主人公は大河ではなく竜司、「俺の妹〜」(図5)の主人公は桐乃ではなく、 京介、「乃木坂春香の秘密」(図6)は、タイトルにまでなっていますが、主人公は乃木坂春香ではなく裕人です。
近年のライトノベルでは”ヒロイン”は多数登場しても、女性の主人公はかなり少数派です。

もともとライトノベルという読み物は、少年向けの冒険小説から端を発したジャンルであることを考えれば、主人公の割合として男性が多いのは至極当然ともいえます。 むしろ少年マンガよりは女性主人公の比率ははるかに高いといえます。

ちなみに最近作で担当が個人的に好きだった女性主人公はこの二人(図7)です。

(図7)

絵ではなく文章で物語をつづる小説世界においては、物語を引っ張るほど”強い”キャラではないと、女性でも男性でも主人公は張れないようです。

次回もライトノベルの主人公キャラについて考えます。

(担当 有冨)

※この記事は2009/2/18に掲載したものです。
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