岩井の本棚 「2007ベスト」第8回

中野店スタッフ編Bパート

今回は参加スタッフが非常に多かったため、8回に分けての掲載となりました「2007ベスト」。

今回もっとも印象的だったのは、ミクロ館の館長にも「2007ベスト」書いてくれるようにお願いしたところ
「今年、僕マンガは「青空ふろっぴい」しか読んでないですよ」
と返されたことです。
2007年、唯一読んだマンガが細野不二彦の「青空ふろっぴぃ」!!
もう先を行っているのか思いっきり周回遅れなのかの区別すらつかない答えに大いにビビる。
それでネタのつもりで国澤さんにもその話をしたところ
「ああ、僕も読みましたよ」
といわれなお驚きました。これはいったいどういうことなのでしょう。
青空ふろっぴぃにひきつけられる何があるのでしょうか。悩んだらとりあえず読むしかありません。次の休日にでも読んでみようかしら。

第8夜の筆頭は中野の誇る機械人間(口癖は「ですよね〜」)の竹下さんです。

※この記事は2008年1月29日に掲載したものです。

(担当 岩井)

ベスト5



1位「南十字星の誘惑」由起二賢・日本文芸社

2007年、大作・力作さまざまなおもしろい漫画がありました。
そのおもしろさがどんなにハイレベルであれ、どんなにハイクオリティーであれ、 そのランキングを全て破壊する存在が自分にはいます。 由起賢二改め2004年に改名した由起二賢です。
もう今や平成も20年になるというこの時代に昭和の臭いを紙面よりプンプンにおわせ、 男汁満載の劇画を今だに叩きつけてくれます。今回の舞台は捕鯨船。 そこでもせめぎ合うのはやはり男たちの暴力、そして野望。
「クレヨンしんちゃん」でもテロがとりあげられるほど今はテロルな時代ですが、本家はこの由起先生です。 リアルな鯨も動物漫画の大家としてさすが、異常に力が入っています。

ただ惜しむらくはあまりにひどいこの終わり方。ゴラクネクスターの休刊に飲まれたとはいえ・・・・・思わず雑誌をブン投げていました。
内容はどうあれ、この濃厚な描写とテンションにリスペクト。
今年2008年こそ本店に赤寺ファミリー(野望の王国参照)のような強固な戦闘集団を結成したいと大いなる野望を抱いています。

2位「スーパーバイキング」宮谷一彦・チクマ秀版社

今年でた単行本の中で最も興奮したのはダントツでこの一冊。
すごすぎて鳥肌がたちました。
宮谷の復刻というだけでうれしいのにこの加筆っぷり。
他にも復刻はでるのかな、「天動説」とかだしてくれないかなと期待していたらチクマ秀版社の解散。無念です。 今年リリースされた復刻本ではこの本と末永史「二階屋の売春婦」は必読です。

3位 杉作J太郎のエヴァパチンコへの異常な愛情のコメント群

「俺は綾波と付き合ってる、だから勝たせてくれてる」
「ある時期僕は完全に綾波の声が聞こえてましたね、男の人が外にでたら、お金がいるでしょ、みたいな声が」
「やっぱり長いこと行かないうちに僕と綾波のシンクロ率が落ちてしまったのかなぁ」

アックス「ふんどしのはらわた」にて毎月毎月展開されるエヴァパチンコに対する過多な愛情。 読むたびうわぁ〜またエヴァだっていうのが毎月。
しかもことごとく毎回おもしろい。
「こいつ嫉妬してるなぁ〜」とか、碇司令に「がんばったな」って言われて号泣したりなどパチンコの中の世界に対して本気でシンクロしているのには笑いました。
パチンコを打ちにいっているんじゃなくてエヴァに乗りにいっているんだ。
この積極的な脳内変換はある意味見習うべきところがあります。

4位「イムリ」三宅乱丈・エンターブレイン

魔法世界そして複雑な世界観、難解な言葉。
その世界に入り込むのと内容を理解するのに四苦八苦しつつも次第に視界が見開けてくる完全なる三宅ワールド。
入りこむまでに敬遠してしまう人もいるだろう本作ですが、複雑な世界であったり、 ワードはあくまでオブジェにすぎずそこでぶつかりあうのはやはり人対人、それぞれの野心です。
三宅乱丈はやはりすごいと思わずうなりました。

5位「チノミ」吉永龍太・講談社

新人ではこれが今年一番。
日曜日に血の料理を一家団欒で食べるという現代版吸血鬼。
都市伝説として広がっている“血飲み”が自分たちのことではないかと怯える主人公。
いったい血飲みとはなんなのか。そんな謎であったりホラーな部分を過剰に濃い描写が盛り上げてくれます。 物語の合間に垣間見えるコメディー的部分も楽しみの一つ。
どれもこれもが過剰すぎるのがこの人は最高にいいです。

6位以下

「なで☆シコ花沢健吾・小学館
俺はこの漫画で女どもに復讐してやるんだという声が聞こえてくる花沢健吾のダークサイドが爆発した作品。 この人の女に対するトラウマの大きさとポテンシャルの高さはまだまだ底が知れないとこれで感じました。

「美童物語」比嘉慂・講談社
今個性ある作家といえばすぐにこの人が浮かびます。唯一無二の比嘉沖縄宇宙。
本店でも1ヶ月に一度くらいのペースで探求がありましたが、どの人も一歩もゆずらない構えの人が多かったのが印象的でした。 前作「カジムヌガタイ」と比べて戦争漫画の域を超えた戦争漫画になったなと比嘉慂の飄々とした進化を感じま した。
プロフィール&今年出来事
2007年はやはりジョジョ。
ユリイカの特集号を読み衝撃を受け「ヤバイ!レベル1すらできない!」と一人あせり、 売り切れ店の続出したジャンプスクエアを近所のコンビニで買って読むところがほとんどなくガッカリするも A先生の「PARマンの情熱的な日々」に盛り上がるというそんなミーハーな自分を デビッド・リンチ「インランド・エンパイア」がネクストワールドを垣間見せてくれました。
見てから半年くらい経過した今も大団円の中央でシャウトしているような錯覚に時折陥ります。

そんな自分もついに30歳になり時折肉体の節々に今までにない異常がひんぱんにみられるようになった今年。 舌先がヒリヒリする奇病におかされ、ビタミン剤投与しつつも若いもんにも誰にも最前線はゆずらん!とダメな熊撃ちのようなことを日々言っています。

中野店 本店 竹下

「ケロロ軍曹」「放課後保健室」「悪性-アクサガ-」


「ケロロ軍曹」吉崎観音

「え、今?」とまわりに言われながらも、ハマりました。

全然興味はなかったんですが家にたまたま揃っていて、何の気なしに読み出したら・・・おもしろかったです。
今では毎週、アニメを観てから出勤しています。会社の近くに住んでいてよかった。

ギャグまんがはやっぱり、休みの日ゲームの合間、寝っ転がってだらだら読めるようなものがいいですね。
ケロロはそれもあるし、あとパロディが多くて好きです。夏美のドスドスドス「この福笑いを作ったのは誰よおっ!!」は笑った笑った。
いちばんびいきキャラはドロロです。なぜっていちばんいいやつだから。

日常生活でよく使うまんが/アニメの台詞は「うわぁー大惨事や」「絶望した!○○に絶望した!」「○○よ!わたしは帰ってきた!」などですが(我ながらオタク・・・)、今年よく使ったのは「ひどいよ○○くん〜」でした。
そして、わたしのガンダムの知識は「かってに改蔵」と「ケロロ軍曹」で成り立っています。それでもガンダム話にはついていけています。たぶん。
おっとここで「ガン中・平嶋」からツッコミが入りましたすみませんでした〜!

「放課後保健室」水城せとな

もともと水城せとなさんは、BL作品「窮鼠はチーズの夢を見る」しか読んだことがなかったのですが、 こちらは大好きな栗山千明ちゃんが4巻の帯ですすめていてそれで読み始めました。

買うときや誰かに話すときは「いやらしい(タイトル)ですね田村さん」とほぼ100%言われましたがもちろんそんなことはなく、ダークファンタジーまんがです。
最初から最後までストーリーが決まっていたということで、伏線がきちーんとしていてきちーんと解けていくのがすばらしい。矛盾が出てこない、無駄のないまんがです。

1月に最終巻発売です。今単行本発売がもっとも待ち遠しい1冊。

「悪性-アクサガ-」菅野文

花とゆめ/LaLaでいちばん好きなまんがは由貴香織里「ゴッドチャイルド」ですが、これは二番めに好きになりました。

初めて「萌え」を意識したキャラクターは(その当時萌えという概念はなかったけど)、幽遊白書の鴉でした。

以後、わたしの萌え属性は「黒髪」「美形(かっこいいではなく女性ぽい美形)」 「謎が多い」「どちらかといえば敵・悪役」「仮面などで顔を隠している」「マント」 「秘められた過去がある」エトセトラとなりました。例によるとゲーム「テイルズオブデスティニー」ジューダスなど。

と・いうわけで「悪性」主人公ゼンはまさにストレートなのです!

そもそもは「乙男」を読んでほかのも・・・と過去作であるこちらを読んだのですが、いやーおもしろかったです。 完結はしてるけど、全2巻で展開がかけ足なのは否めないので、番外編でもいいからもっと読みたいです。

とはいえ、「乙男」も大すきなんですけどもね。3巻は発売日当日・旅行出発日に空港で買いました。

「きみのことすきなんだ---谷川史子傑作選」谷川史子

現在2X歳のわたくしは、ばりばりのりぼん世代。「天ない」「姫ちゃん」「ママレ」「チャチャ」「こどちゃ」などなどをリアルタイムで楽しんだ世代です。

りぼん本誌・オリジナル・りぼんびっくり大増刊・おたのしみ増刊など本誌も別冊も全部買っていてなおかつコミックスも集めていたので、 小さいころからまんがにはけっこうお金を使っていました。

りぼんまんが家で好きな作家さんは、我が神・岡田あーみん様を筆頭に高田エミ・一条ゆかり・浦川まさる・そして谷川史子です。

地に足のついたたんたんとした作調に加え、「告白物語」(いわゆるあとがきまんが)のおもしろさは、歳をとるにつれどんどんすきになっていきます。

表題作はもちろんですが、同時収録の「緑の頃わたしたちは」が谷川作品のなかでもいちばん好き!

りぼん史上に残る傑作です。ぜひ。

「羣青(ぐんじょう)」中村珍

モーニング2で連載中の作品です。

自分(女性)のことをすきな女性に、自分のだんなを殺させて、その女とふたりで逃げている・・・といったストーリー。

絵は地味だしストーリー展開は遅く、目立つ作品ではないのですがなぜか毎回読んでしまう、読ませる力を持っていると思います。

今年はまんが雑誌を今までより読むようになりましたが、なかでも好きなのはスピリッツとモーニング2です。
自己紹介
みなさんこんにちは、中野店コミック担当タムラです。
好きなものはお酒とチョコレートとまんがとミッフィーちゃんと萌えフィギュアです。
今年はというと、やっぱり絶望先生のアニメ化とエヴァの映画でしょうか。
「○○はいいね。リリンの生み出した文化の極みだよ」も今年よく使った台詞でした。
○○に入るのがビールだったりツンデレだったりするあたり、人として女としていいのだろうかという感じですね。
今年もまんだらけをよろしくお願いします。

中野店 本店 田村

「7SEEDS」「キスよりも早く」「ゴーストハント」


1位「7SEEDS」田村由美 小学館

またか、と思われる方もいるかもしれませんが、それでもいいんです!!ホントに面白い!!
生きているということをあらためて考えさせられる作品です。
いずれ訪れる地球の姿を想像させられます。
ただ、少女漫画にしてはグロテスクな感じのシーンが多いので弱ってるかたは、ご注意を。

2位「キスよりも早く」田中メカ 白泉社

私のなかでは2007年の甘々漫画第1位の作品。
教師と生徒の恋、秘密の新婚生活・・・
設定は王道なんですが、田中さんならではのコメディ感とせつなさは健在で、そこに更に甘々な要素が加わったきゅーっとなる一品です。
とにかく一馬先生がかっこいい!! 助けてほしい時に現れて、予想外の行動、期待以上の言葉をくれるなかなかのやり手さんです! 普段ぽえぽえキャラなだけにギャップがきます!
毎日コスプレを文乃(新妻)に強制するあたり、本当はSと思われますが、ドキドキしたい人にはおススメです。是非!

3位「ゴーストハント」いなだ詩穂 講談社

小野不由美さん原作のこの作品、だいぶヤバイです!!
いなださんはゴーストハントに関しては、同人誌で活動されていた人気のある作家さんでその綺麗な絵や表現から、 ファンが皆、いなださんにコミックをと願っていた矢先にホントにそうなったという奇跡の一品です。
年末にコミックスの10巻が発売されるかも・・・という情報が流れ小躍りしながら喜んでいたんですが・・・残念しきりな結果でした。 特殊な力を使って解決していくかと思いきや意外と現実的な方法だったりと普通のホラーとは一味ちがいます。
じわじわと怖さがしみてくるような作品です。ちょっぴりLOVEもからみますが、夜一人で読むのはおススメできません。
自己紹介
かなり偏った少女漫画好きな店員です。
大きな怪我のない一年を過ごしたいです。

中野店 本店 野村

「闇華」「聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話」「無防備都市 装甲騎兵ボトムズ外伝」


1位「闇華」柳沢きみお

この作品は同氏の「悪の華」の続編にあたるもので、前作は今集めている最中で前作を読むと感想も変わってくるとは思いますが、この一年で一番印象に残っている作品です。
作品自体はタレント事務所を作り、タレントを育てていき、当然男と女の欲望うずまきSEXありという柳沢ワールドの全開のタイトルです。 それではなぜ選んだかというとちょうど1巻を買ったころは宇都宮に出張に行っているころで、 強化買取表を作るとき次の月のコミック発売一覧を見て気になりそれで買いました。

そうしたらいわゆるコンビニ本で初単行本化の作品でした。最終的に全4巻発売され発売時に買ったのが2冊、買い逃してネット通販などで残り2冊を。 コミックに携わる仕事をしていて、なおかつコンビニに毎日足を運んでいて自分的に屈辱的な作品でした。
コンビニ本といえどもどのコンビニにもあるわけでもなく、また人気のあるものは発売日に買わないと、二度と見られない。 この作品のおかげでコンビニ本への認識も変わりました。 販売時期が短く、未収録な作品などもあり、今後の展開に期待できる媒体を勉強した作品でした。

2位「聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話」手代木史織

読む前は絵で多少敬遠していましたが、コミックで続けて読んでいくととても熱い作品で車田ワールドを継承している作品です。

「聖闘士星矢」の243年前の戦いを描いていて前作の黄金聖闘士は牡羊座のシオンと天秤座の童虎が登場し、 他の黄金聖闘士は先代でまったく違い、「聖闘士星矢」とのギャップも楽しめるところです。 「聖闘士星矢」と同じに巻末に(3巻から)聖衣分解装着図が載っているのがいいですね。
とても気に入っている作品でTOYスタッフに貸して布教したりしました。

3位「無防備都市 装甲騎兵ボトムズ外伝」柴田文明

主人公は機甲猟兵メロウリンクの敵役のキーク・キャラダインです。
メロウリンクを追っているキーク・キャラダインははじめから出てはきますが本性を出すのは話の最後であまり素性などあまり語られていないので本編の前日談に当たる作品ですが読み応えのある作品です。

キークがディーテル・ロイル・バッテンタインと会話しているところも、ボトムズの世界と繋がっているシーンでよいです。
DVD化したこともあり再評価されている作品です。

中野店 本店 平嶋

今年はコミックガンボが創刊して、廃刊になった年でした。


一ヶ月に読む雑誌はたとい読み含めて100冊以上。
一日中漫画を読んでいられれば幸せな人間です。
従って、、10冊は選びきれないので、今年連載が始まったもの、もしくは初コミックスが出たもの、という自分史張りをつけました。順不同で10点です。

「アオイホノオ」島本和彦 ヤングサンデー連載中

自伝マンガです。本人も他作品の主人公たちに負けず熱くるしい人のようです。

「暁の海を征け」津雲むつみ YOU連載中

久々の時代もの長編です。

「おかめ日和」入江喜和 BE LOVE連載中

整体師の夫にベタボレなおデブでお人好しの奥さんの話。ほのぼのとしたストー リーで、お義父さんのキャラがいい味出してます。

「おのぼり物語」カラスヤサトシ まんがくらぶ連載中

アフタヌーンでしたカラスヤサトシを知らない人、要チェックです。この他「ま んがライフMOMO」「エソラ」「Beth」にも描いています。

「きのうなに食べた?」よしながふみ モーニング連載中

ゲイの男性の2人暮らしストーリー。とにかく毎回、ごはんがおいしそうです。

「深夜食堂」安倍夜郎 ビックコミックオリジナル連載中

中年男性一人できりもりしている食堂を訪れる様々なお客さんのストーリー。こ の作品も、ごはんがおいしそうです。

「日々是好人」比古地朔弥 フィールヤング連載中

ひょんなことから田舎ぐらしをすることになった女性のお話。舞台は現代で、こ れまでの長・短編いずれともかなり作風が異なります。

「ヘタコイ」中野純子 ヤングジャンプ連載中

「ちさポン」以来の連載。今度はヘタレな大学生の男の子が主役です。

「夜、海へ還るバス」森下裕美 漫画アクション 連載終了

結婚をひかえて、自分がレズビアンかもしれないと悩む女性のお話。「大阪ハム レット」より更にシリアス。

「麗子物語」坂井久仁江 コミックチャージ連載中

ブサイクな幼児とその両親の、コミカルなショートストーリー。国枝彩香の作品 も悪くないけれど、私はこういったテイストが好き。
2007年のオタクニュース
昔PSで出ていた竹本泉の「るぷぷキューブ」がDSで復活!
キャラゲーとしては珍しく、パズルゲームとしての出来も良く、グラフィックがかわいかったので、かなり期待しています。1月末発売予定です。

中野店 本店 福田

ベスト10


1位「おおきく振りかぶって」ひぐちアサ

新刊出るたびに一巻から読み返して感動してます。

2位「放浪息子」志村貴子

新刊がなかなか出ないので、ヤキモキしながら読み返してます。

3位「君に届け」椎名軽穂

今年初めて読んだ作品では一番読み返してます。
突っ込みどころも多いけど、それでもいいものは良い。

4位「スマッシュ」咲香里

「やまとの羽根」が大好きだったので、にやりとさせてくれる。
そして良いキャラそろってます。

5位「JIN」村上もとか

なかなか新刊がでない作品。でも長期連載だった「龍」が終わったの で、やっとコンスタントに読めます。

6位「水惑星年代記」大石まさる

短編アンソロジーなのに新刊でるのが早い。よくネタが続くなー。嬉しいけど。

7位「とめはねっ!」河合克敏

「おっ、書道漫画か」と、気になって手にとってはみたものの「帯ギュ」「モンキーターン」をあまり好きではなかったので敬遠してしまいました。
しばらくして、やっぱり気になって読んでみたところ・・・。すぐ買わなくて後悔した。

8位「謎の彼女X」植芝理一

彼女がかわいすぎてサイコー。

9位「スケルトンインザクローゼット」岩本ナオ

96年に出版されたものですけどいまだに思い出したように読んでます。 最新作の「町でうわさの天狗の子」も同じテイストなんで、こちらも楽しみ。

10位「それでも町は廻っている」石黒正数

ミステリー好きだよね、この作者。自分も好きです。

中野 編集部 北斗

2007年尾も白い漫画


「今日の早川さん」COCO

SF者の早川さんの気持ちわかります。
絶対にブックカバー外して読めないし、純文学読んでる人に「何読んでるの?」って聞かれて、「SF!」って言えません。

純文学読んでる人の前に行くと、なぜかあがってしまいます。
でも、レムやディックおもしろいし、ルグウィンなんか泣けるんですよ。
草川隆は、ハインライン好きにはたまらないし、って思うんです。
でも、SF読んでます!って大きな声で言えません。
仕事してない時は、ほとんどSF小説かSF漫画読んでますが、その現場を見られると、たいてい「何読んでるの?」って聞かれます。
そして「SF。。。」って言うと、たいていが「ふーん」

SF漫画とSF小説の地位向上を願います。

中野店 マニア館 三次

10冊


「テレプシコーラ10巻」 山岸涼子

姉から妹へのバトンタッチは山岸版「タッチ」でしょうか。。
10巻の衝撃な展開に主人公同様いまだに信じられません。
千花ちゃんがマンションのセキュリティを破ったところが防犯カメラにおさまっていたシーンはとても説得力があって山岸涼子節を感じました。
新作もいいですがテレプシコーラ続きが気になります。

「毒どく猟奇図鑑」 氏賀Y太

2007年は氏賀Y太先生を知ることができたことも良かったことのひとつです。
この作品集では「3人の浮浪者」という話がすごかった。

読後感は山野一の漫画を読んだ後と似ていて沈みます。
まともに読んだら立ち直れないので意識的に流すように、でも細かく読みます。

「掃除当番」 武富健治

今年2月のコミティアにも参戦されていた武富先生。
そのときはまだよく知らなかったので遠くからちらっと見るだけでした。隣に落 ち着いた感じの女性が座っていたのが印象的でした。

道徳の教科書に出てきそうなエピソードがエロ劇画タッチで描かれている(?) とても真面目な短編集です。
時代設定は昭和な感じですが中学生にしては男女の付き合い率高し。

「鈴木先生」の最新巻が待ち遠しい!

「地上最強の男 竜」 風忍

個人的には「わたしは真悟」以来、大作に触れたな〜という感じでした。

上連雀三平諸作品「アナルジャスティス」「となりの精液さん」

個人的に2007年はエロ漫画元年の年でした。 上連雀三平先生の漫画に出会えたのが嬉しかったです。
この漫画を知ることができただけでもまんだらけに入ってよかったなーと思えます。

田中圭一や木多康昭、尾玉なみえ等のギャグ漫画を凌駕しているのではないでしょうか。
mixiでは引退宣言されてるそうで残念です。

4作品読んでみると最新作「となりの精液さん」は 小学生カップル、近親相姦、ふたなりなどの過去作の テーマが全てぶちこまれたものなのだなーと胸にくるものを感じました。

上連雀三平先生のような漫画を探して日々の業務に取り組んでいきたいです。

「ファイン」 信濃川日出雄

好きなことに対する真摯な姿勢が良かったです!

「僕の小規模な生活」 福満しげゆき

「芸術には浄化作用があり治癒力があるという。裏切りや犯罪やときには殺人な ど実際には良心によって制止される行為は、小説や芝居や映画の中でいとも簡単 に行われる。作品のインモラルなものを楽しむことで心に湧き起こった<悪>は 消え実際に行われることはない」
映画芸術384号藤田敏八追悼号 藤田靖子の文章より引用。

身のまわりのことをネタにする福満しげゆき先生の漫画を読んで、ふと思いました。
私は骨盤がしっかりしたような女性が好きなのでグッときました。 アックスで連載していた作品の続きも読みたい。

「妄想少女オタク系」 紺条夏生

腐女子のあやうさ、など抜きにしても十分楽しめる作品でした。
しかし顔が良くなければ話が成立しないところが気になります。

ピンク映画監督により何故か実写映画化。必ず見なくては。

「となりの801ちゃん」 小島アジコ

オタク用語の詳しい解説付きでためになります。
その筋の入門編でしょうか。
「俺のはファンタジーなのに」という台詞が好きです。
現代のオタクは見た目での判断が難しかったりしますね。

「エロマンガスタディーズ」 永山薫

自分は横文字をありがたがってしまうので魅せられました。

ほしのふうた、ゴブリンなどをこの本をきっかけに知ることができました。 成年漫画は色々あるようななので今後も愛情を持って接していきたいです。
自己紹介
2007年3月に入社しました南と申します。
本スタッフです。よろしくお願いします。主にニューウェーブ系コミックが好きです。

中野店 本店 南

2007年に何度も繰り返して読んだマンガ


「ブスの瞳に恋してる」全3巻 漫☆画太郎(ヤングチャンピオンコミックス・秋田書店)

女芸人グループ「森三中」の一番太っちょ大島美幸ちゃんと交際0日で結婚した放送作家鈴木おさむさんによるノンフィクション著書の漫画化作品。
コミカライズと言っても借りているのは名前と設定だけでもはや画太郎先生オリジナルと言っていいまったくの別物になっています。

大体美幸ちゃんがブスというかもはや怪物。そして一人称が「オデ」。
そんな中でも「Love14.なんこうの怪談」における怪物描写は特に秀逸。
この絵を見て笑えない人がこの世に居るのでしょうか???
アホですよ・・本当にアホです。
ですがアホも過ぎると素敵なものになってきます。
たぶん。

あと読んでいるうち「ブス?それは一体誰の事?」と、怪物の事がむしろかわいい、かわいい以外の何物でもないとしか思えなくなってきます。 それは彼女の目の輝きと乙女の心を画太郎先生が描き切っているからです。
先生の技量の果てしなさを感じる事ができます。
黒を白だと言われて納得できるのですから凄い。
とりあえず全編笑いっぱなしです。良く読んだハズです・・

「完全版 マンガ水木しげる伝」水木しげる(上中下)(講談社漫画文庫)

昔から水木先生の描く「人の顔」が好きな私。
見ているとすごく幸せな気分になってくるのです。
この作品には人の顔(それも実在する)が多く載っているので一時はこれを読んだ後に寝るのが習慣になっていたというくらいに良く読み返しました。

戦時中に先生が一人追っ手から逃げて崖にぶら下がり隠れていた時遠く離れた日本の両親がそのピンチを察し山に向って「しげるーっ生きてもどれーっ」 と叫んだという場面を読んであーもしかしたら実家静岡の自分の親も「まさみーっ(私の名前)」と岩本山(私の地元の山)に向かって叫んでたりして・・ とそんなことはありえないですが急に自分の親不孝を反省したり。

そんな気持ちにさせてくれる作品はなかなかありません・・一つ気になる事と言えば後になって水木先生と南方へ一緒に行く宮軍曹の事。
本当にああいう顔をされているのでしょうか。絶対に妖怪としか思えません。
2007年どんな年だったか
悪夢にうなされて朝起きる、という回数が今までで一番多かった年です・・

中野店 同人事業部 わき

お問い合わせ (営業時間:12:00〜20:00)

まんだらけ中野店(詳しい店舗地図はこちら)
〒164-0001 東京都中野区中野5-52-15
TEL:03-3228-0007 / e-mail:nakano@mandarake.co.jp