まんだらけ名古屋店 6F 切り身も赤いぞ！鮭怪獣！ブルマアクSTムルチ入荷！

ブルマアクが一心不乱に新怪獣を増産しまくり、この世の春を謳歌していたS46年後半。
その渦中に生まれた怪獣達は、低い知名度とは裏腹に高い完成度を誇っており、現在の視点でも十分鑑賞に耐えます。
その中の一品が今回ご紹介する「ムルチ」。
出演作「怪獣使いと少年」についてはすでに語られ尽しているので割愛いたします。
この頃の円谷怪獣は頭部造形一発勝負！が多く、極端に頭部の情報量が多い代わりに胴体がきわめてシンプルなデザインが多々見受けられます（ゴルゴザウルス、バキシム、シーゴラス、テロチルス等々・・・）。
故に、玩具化の際、原型師のセンスがかなり高いレベルで問われてしまいます。
なにしろ、作品中ならばスモークや塗装、照明などでいくらでもカモフラージュできますが、玩具となればそうは行かない！
常に子供の手にとられ、目にさらされるんですから！
そういった視点で改めて「ムルチ」を観てみると・・・・
まぁレベルの高いこと！
うるさくなり過ぎない適度な密度のしわ表現や、微妙な角度の尻尾ポーズ、件の「取り違えられたキングマイマイの腕」も同一原型師の仕事ゆえ全く違和感なく、むしろ正規造型よりもカッコよく見えます！
ここまでしっかりした造型で出されると添え物ではなくムルチ中心のストーリーが見たくなるのが人情。
ぜひ「メビウス」で30分大暴れのムルチ話を作っていただきたいものです！

（担当佐光）