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ショッキングなストーリーのオカルトS・Fミステリーをかき続けている「白川まりな」 この人自身、ナゾだらけの宇宙人みたいで、いつも全国を取材に歩き、伝説や民話を集めている。 UFOや考古学に関しては専門家が聞きにくるほど。 独身なのか、トシは幾つか、何で食っているのか、すべてナゾ!? といっても、男であることだけは確かな情報。・・・・・・ −毎日新聞「日曜くらぶ」より抜粋


遺影


戒名


白川まり奈先生墓前風景


白川まり奈先生仏壇模様


左:等々力美穂さん
中:おばあちゃん
右:白川まりな先生

白川まり奈先生の姪、等々力美穂さんに書いていただいた「最期の白川まり奈先生の姿」です。




まり奈にエレクトする漢・BB氏のまり奈雑記です。


1972年9月28日発行
定価260円


1973年7月24日発行
定価280円


1974年2月28日
定価360円


1975年11月21日
定価360円


1976年6月15日
定価280円

『オレが白川まり奈で白川まり奈がオレで』

辻虫さんより「BB君!白川まり奈について何か書いてよ!」との指令を受けたが、 普段まったく文章を書かないのとボキャブラが足りないのが災いして何も思い浮か ばないので「辻虫サンやっぱりダメですよ」と後日申し出たが「大丈夫×2、何でも いいよとおっしゃったので結局駄文を書くこととなりました。 これによって新たなる白川まり奈信者(通称マリナー)が増えてくれたら、 今後さらに白川まり奈に食い込んでいこうとする自分の励みになると思います。 大体句読点を打つ位置がわからない、すいません取り乱しました。

で、最近この白川まり奈の旧作品が軒並み高額で取り引きされているとのこと。
中には万を超える物も少なくない。しかしほんの4.5年前までは3000円く らいが相場だったそうです。しかし、昔からのコレクターから話を聞くととにかく 出てこなかったとのことで、すでに闇では一冊1万もざらだったらしい。今でこそ 専門店の目録などではちらほら見かけるようになったが(とはいっても「吸血狩 り」「妖霊島」「人喰い円盤」などはなかなか拝めませんが)、今ほど値が付いて いない頃は全ての単行本がレアで取り引きはコアななマニア間だけだったよう です。それが現在のように多くのコレクターから探求されるようになったきっか けは太田出版での「侵略円盤キノコンガ」の復刻だったことはわざわざ僕が言 うまでも無い。この復刻によってそれまで未見だったマニア、知らなかったマ二 アはそのタイトルの奇抜さ、内容のとんでもなさにとんでもなくなったのです。そ して併録の「どんづる円盤」で宇宙巨大ゴキブリが空から地球に侵略してくるシ ーンを何ページもあの独特のタッチで描かれているのを見た日には一体この 漫画家は何なんだと思ったりもしたのである。そしてブームに追い討ちをかけた のはまんだらけZENBU4における白川まり奈作品の大量掲載である。まだ 全貌が明らかになっていなかった(一部のマニアは除く)白川作品が表紙絵ととも に掲載されたのだから、うっすらとしか知らなかったマニアはどーんと眼前に出さ れたそれらを見て熱くならざるを得なかった。やはりどんなコレクターでも実際に 現物を目にするという作業は自分を熱くさせるのに大事な作業であり、これによ りさらに探求熱が増大するのである。まんだらけZENBU6以降少女漫画コレク ターが急増したように。そんなこんなで白川まり奈を求めるコレクターはさらに増 えたのである。

しかし求めるマ二アが増えたのはいいがここ最近あまりにも高額かつレアにな り過ぎたために一般コレクターにとってはかなり入手困難であり、入手できたとし ても「地獄の顔」「吸血大予言」や後期ひばりの脱力系になってからのものであり 、これではまだまだ多くのコレクターから正当な評価を得られたとは思えない。氏 の作品において、古い文献・民話からの引用や自身の調査・研究(時にアヤシイ ものもあるがそこがまたマリナーにはたまらない)がより活かされている作品は「 吸血伝シリーズ全4冊」「妖霊島」、そして初期ひばりにおいて影森奇蝶名義で発 表された「鬼姫おろち」だと思われる。これらの作品では、時に祖先の犯した所業 によって主人公に降りかかってくる因縁や災いを、そして時に数百年前前にある いわくつきの出来事が起こったいわくつきの場所を訪れたために否応無く巻き込 まれる主人公の様子を多方面にわたる豊富な知識(あまり意味の無いこともある が)を存分に盛り込みながら未来を見据えつつ世界的史観(こんな言葉あるかな? )で描いていくのである。それでも怪奇作家のように行き当りばったりではなく(好美 池川までいくとかえって違った楽しみ方も出てくるが)、しっかりとした裏付け理由 付けを元に作品が形成されていることもそれまでの怪奇漫画作家と一括りには 出来ないところであり、今以上に評価されてもいいと思う。

しかしSF研究家・オカルト研究家・UFO研究家・画家など漫画家以外にも様々な 肩書きを持つ氏はまだまだ謎が多い。漫画家以前は一体何をしていたのか、何を 志していたのか。そしてあの独特のペンタッチはどのようにしていつから身に付い たのか。氏の最初の単行本と思われる吸血伝の時から既にあのタッチで描かれ ており、一部(超極)では「以前から書いていたのでは?」と言う根拠の無い噂も飛 び出しており、この貸し本漫画家はあやしいなどと言い合ったりもしているが、ヘ タにここで名前を出して実際は違うなんてことになったらあとで何を言われるか分 からないのでここでは伏せときます。そんなこんなでホントに謎が多い作家である。

そしてその白川まり奈氏だが、なんと最近ひっそりとお亡くなりになったことを知りました。 それを知ったのは氏とも交友のあった 漫画家兼超常現象研究家のあすかあきお氏のHPでした。私としては最近大復活 を遂げたふくしま政美氏のように、しばらくの沈黙期間の間に蓄積されたたであろ うその方面の知識研究結果の発表の場として新作漫画を発表してくれるものと期 待していたのにとても残念です。 沢山の謎とともに旅立たれてしまい、多くのことが闇に 埋もれてしまったような気がします。出来れば氏に近かった方から少しでもお話 が聞かれればと思います。KKS(空想科学出版)には追悼と言うわけではないです が氏の評価をさらに高め正当なものとする為にとりあえず『吸血伝(全)』を第一 弾として発表して欲しいです。そのために自分はまた信者の獲得のために新たな る信者を増やしていく所存であります!これを見て2人くらいは新たな信者を各 得出来たかなーー?たぶん駄文でドボンかな。

まんがのさんぽみち代表であり、マリナー BB

1973年2月23日発行
定価260円


1974年4月5日発行
初版は発行年は未確認
定価360円


1974年9月19日
定価360円


昭和53年6月15日発行
後版カバーです。


昭和62年5月16日
定価380円


昭和62年6月16日
定価380円

昭和62年5月16日
定価380円

昭和63年4月16日
定価380円
侵略円盤キノコンガ
太田出版
1998年
2月20日発行
定価2300円
描き下ろしのカラー口絵付。
今でも入手可能な白川先生作品唯一の本。
どんづる円盤を併録。
ついに出た!!世界史上最高の恐怖漫画!すごい予言。
しかし、この予言があたってもあたらなくても著者は責任をもたない。が、次の予言は必ずあたる!!
2008年1月1日はお正月だ。2016年12月25日はクリスマスだ。
あたるように祈る・・・・・・ナマラーメン。

==白川まり奈==
吸血大予言 袖文より抜粋

2008年世界で白川まり奈先生のまんがの評価はどんなものなのでしょうか。
白川先生のご冥福をお祈りします。