昨年辻中さんから水晶岳に1泊2日で行けないか調べてくれと言われ、
水曜日の深夜発の高速バスで入っていけばなんとかスケジュールが組めたところから
この裏銀座縦走計画(水晶岳含む)が始まりました。
昨年行けなかった理由は水晶小屋が満員で予約できなかったため。
今年はそれもあり、2ヶ月前の5月くらいから予約だったり、
もろもろ動いていきました。
ただ1点
この計画はその登山内容自体が登山部自体でも
チャレンジしたことないほどの過酷なものであるということ。
走行距離 37km
(1日目 12.9km、2日目 24.2km)
直前に行った白峰三山縦走での経験から、
この水晶岳計画無謀ではないかと、
直前になって見直しを行う動きがありましたが、
累積標高など白峰三山のデータと見比べた結果と
今回参加メンバーであるめぐさんの行きたい!という推しパワーにも後押しされ、
再度メンバーの気持ちが固まり、挑戦することとなりました。
参加メンバーは辻中さん、小山さん、めぐさん、そして自分竹下の4名。
仕事終わりでバスタ新宿へ直行。
23:05発の高速バスで信濃大町駅まで向かいます。
乗っているのは圧倒的に登山客。
スタートしてすぐに消灯し、
翌日からの過酷なスケジュールに備えるべく一同眠りに...
めぐさんはアイマスクをセットして、
目的の信濃大町駅に着くまで睡眠ロックオン。
高速バスの中であまり寝れなかったもの、寝たものいましたが、
自分は案外と寝れるものだなと思いました。
4:40信濃大町駅に到着。
当初バスの到着時刻が5:02なので5:02に予約していましたが、
早く到着してもすでに待機してくれていました。
さすがアルピコタクシー(登山部はよく使っている)。
折角早く到着したんで早く登れるように向かいましょうと、
早速登山口である高瀬ダムに向かってもらいました。
向かう途中猿が集団で道路を占拠してることが数度ありました。
今まで見てきた猿よりもあまりに逃げないのと、
その数の多さに驚きました。
高瀬ダム手前の七倉山荘へ。
ここのゲートが5:30にならないと開かないとのことで、
待っている間もろもろの準備を。
他の登山客も準備するもの、談笑するもの、
なんとも言えない良い雰囲気があります。
5:30より前にゲートが開門。
門番によって時間きっちりの人だったり、さまざま違うようです。
何個かトンネル抜けるとそこは高瀬ダム。
不規則な自然そのままな石を積み上げられて作られた堤はインパクトありました。
黒部ダムに次いで日本で2番目に高いダムだそうです。
ダムの上は寒い。
いそぎ集合写真をパシャりと撮ったら登山開始です。
スタートのトンネル入り口にある高台。
そこに登れば槍ヶ岳が見えるよと、
アルピコタクシーのドライバーさんからの情報があり登ってみると、
ほんとだ
見えた
貴重な情報サンクスです。
幸先良いスタートがきれました。
最初は登り、そして登り。
北アルプス三大急登の一つ、烏帽子岳のブナ立尾根。
同じく北アルプス三大急登の一つ、
表銀座の玄関口燕岳の合戦尾根もそうですが、
思ってたほどきつくはなく、登りやすい登りでした。
ほどなくして烏帽子小屋に到着。
烏帽子小屋からは立山筆頭に絶景が。
小屋のまわりの咲いている花もすごくきれい。
ここで少し小休止してからは稜線歩きです。
天気も最高の天気で、
360度どこを見てもすごい。
山に行く度いつも思うのですが、
写真には納まりきらない。
このすごさはなかなか伝えるのが難しいです。
三ツ岳のピーク手前のところで小休止です。
次に目指すは野口五郎小屋。
その途中のお花畑で・・・
アルプスの雪解け水をゲット。
めちゃくちゃうまい!
その道中の槍ショット。
槍の先が僕の撮った写真はずれてるのに対して、
めぐさんの撮ってくれた写真はドンピシャ。
サンクスそしてソーリー。
このあたりはずっと僕のめぐさんに対するチェイサーショットが続く。
そのうちの数点をアップ。
野口五郎小屋に行く途中まではチェイスできていたのですが、
登りはやはりめぐさんが圧倒的、途中からじょじょに引き離される。
少しうしろにいた辻中さん、小山さんも野口五郎小屋で合流します。
この野口五郎小屋までが意外と長かった。
軽快でスマイルの絶えないめぐさんに対して、
この男性陣。
疲労感がにじみでている。
実際ここまで景色の素晴らしさに絶叫しつつ、
最高だ、最高だとはしゃぎまくっていたのが一転。
ここからの後半戦壮絶な死闘となる。
野口五郎小屋すぐあと、
野口五郎岳山頂。
これは小屋すぐ近くだったのでまだ集合写真撮れました。
ここからはゴツゴツした岩場。
いきなり足が動かなくなってきた。
着実にいけば危険なところではないものの、
足を滑らせたり、踏み外せば即滑落して命にかかわるようなルートのため
慎重に行く。疲労により判断力も弱くなってきて、ルートを見誤ることもしばしば。
ペースは急激に落ちつつも慎重に歩を進めていく。
ただ今日の宿泊地水晶小屋までのラスト40分がラスボスが控えている魔王の城の道中のようで、
この写真の左奥から進んできて、
右手前のギザギザの先に水晶小屋があります。
もう登りはやめてと悲鳴をあげているふくろはぎに、
あのギザギザはどこを登るのと心にもトドメをさしてくる。
さすがにギザギザの先ではなく、少し脇に登山道があるんですが、それでも険しい。
この区間コースタイムの40分を遥かにオーバーしてなんとか水晶小屋に到着。
きびしかった。
笑顔のめぐさんが迎えてくれました。
この人ここをサラッと登りおった。
めぐさんの30分遅れで自分、その30分遅れで辻中さん、小山さんも到着しました。
もうみんな悲壮感満点です。
そんな僕たちに山小屋らしいはなしがふってくる。
ふとんは2人で1つですよ。
まさかの店員オーバー。
ちょっと予想外でビックリしました。
ただこうなったらもう満喫してやるしかない。
少し休んでからごはんです。カレーです。
すごくおしかったです。
2杯一瞬で食べ終わりました。
キャンセルがあったのかふとんは1人で1つで大丈夫と。
ただ談話室で寝ることとなりました。
2Fミチミチだったので、
1F談話室だと夜、星を見に抜けやすいので好都合かもしれない。
小山さんは疲労困憊でごはん後すぐ眠りに落ちました。
やはりのび太に勝てます。
ただ小山さん調子悪かったのもあって心配です。
いっぱい眠って疲れがとれると良いのですが。
日の入りを見に外へ。
山小屋に泊まったときのこののんびりした空気が好きです。
通常の登山部だとなかなか味わえない。
残照に照らされる槍ヶ岳がきれいです。
明日のコースの長さはほぼ倍の24.2km。
初日こんなにギリギリの状態だったのに明日いけるのか。
もしダメだったときのスケジュールを辻中さんと話して組みつつ、
でもなんとかいける、いけるはずと、
でも無理して事故やけがだけはしないようにいこうと考えつつ眠りにすぐ落ちました。
深夜0時
星を見に辻中さん、めぐさんと外へ。
月が明るすぎたようであまり星が見えない。
残念。
戻ってすぐ眠れないかと思ってたものの、
心配無用だった用で自分も小山さんには劣るもののすぐに眠っていました。
後編につづく
コンプレックス 竹下