7月24日〜25日 中野店 辻中班【福島県奥会津 廃道探索の旅】


【前日まで】

なにがしかの材料を仕込んでベーコンを作るということが旅の目的としてひとつ決まる。
イルカの肉をベーコンにしたらさぞ臭くてうまいだろうと思い、以前イルカの肉をスーパーで見かけたことのある熱海の方まで足を延ばしてみるが収穫なし。
保険としてブタの肩ロースとハツを芋焼酎、塩、醤油、砂糖、コブだしを合わせたつけ汁に漬け込む。
塩抜きが面倒だと思い、焼酎はアルコールを飛ばさず、塩は少なめにする。

イルカ肉が手に入らずなんとなく追い詰められた気分になりヒツジの脳みそを通販で購入。
塩水に漬け込む。

準備のためのミーティングで店長はいかに軽装で下見をしてきたかということを語っていたが、そんなことはあるまいと一応トレッキングシューズと速乾性のパンツとTシャツは購入。
肉は冷蔵庫で一日干す。

【初日】

はたして宿泊先は携帯の充電ができる環境なのか不安になり予備のバッテリーを買うために二時間程早く起きる。
塩水に漬けた脳みそを見てみるとおかしな色合いでぐずぐずになっていたので断念。

途中ヨドバシカメラに寄る。
中野には買い出しの集合時間ぎりぎりの到着のはずが早くついてしまう。
集合場所の西友前でしばらく待つと藤川さん、深田さん、やや後、田路さん、坂井さんとあらわれる。
この時点で原田さんより出発時間の10時20分にはつくとの遅刻の電話。
西友で酒や氷を買いながら写真撮影をするが、藤川さんがフォトジェニックな感じでポーズをとるのでこれはいかんと思い以後不意打ちの撮影を心がける。
買い出しを終えすでに到着していたバスに乗り込む。原田さん来ず。
十分以上後れて原田さん到着、バス出発。


炭の購入の為別行動していた店長と久保さんをシマチューで拾い、新宿へ。
店長と深田さんがコンロを購入している間、伊勢丹にてチーズと弁当を購入。
弁当は一人千円の予算だが、自腹で上乗せしても良いとの事だったので迷わず弁松の赤飯弁当、千二百余円を購入。
藤川さんに精算がしづらいと注意を受ける。

新宿を後にまずは那須塩原のパーキングエリアへ。
徐々に空模様が微妙に。
パーキングエリアで休憩、昼食。
皆の彩り重視の弁当を撮影しながら、自分の手堅い弁当のチョイスにニヤニヤする。


福島が近づくにつれ天候は良くなり、最初の目的地さざえ堂に到着。
さざえ堂まではなかなかに急な階段があり、隣には江の島のエスカ―方式の有料エスカレーター「動く坂道」が設置されている。
券売所のおばさんが声をかけてくるが取り合わずに階段で上る。
すぐに息切れし、こんなことでは山登りは無理だと先が思いやられたが、全行程の中で一番しんどかったのは結局この階段だった。
しんどくなってきた頃にエスカレーターの途中入場口が現れ、ここからだと150円などと書いてある。
墓や石碑等を見た後さざえ堂へ。記念撮影をし、見物料を払って中に。


らせん状の回廊を上がり最上部へ上がる。
千社札まみれの空間はなかなかに異様で神妙な気持ちになったが下りの回廊が滑りやすく転びそうな
感じではしゃいでしまい台無しに。
外に出ると「男は企業が幸福、女は結婚が幸福」とあおりの書いてあるおみくじがあり妙な気分に。


白虎隊推しでおかしな雰囲気を醸している観光地をなんとなく見ながら次へ。

途中馬肉を買うなどして宿泊場所の「青虫」へ向かう。
日が暮れ辺りがみるみる霧に包まれる。
山がゴジラの様だと思いながらひたすら写真を撮る。

青虫に到着。


館長の高野さんにあいさつ。
皆が蛍を見に行っている間に高野さんと二人で鮭を三枚に下ろす。
高野さんはいかにも無茶ぶりをされたという感じで刃先が丸い包丁など持ち出してくる。
人見知りの激しい自分はどうにもいたたまれなくなって刃先ののとがった包丁を出してもらい一人でさばき始めるが、俎板代わりに出してもらった牛乳パックなどを見てどういうわけか打ち解けた気持ちに。
なんとなく作業を分担しながら会話をしつつ鮭をさばき終えたころ、皆が帰還。
剥き身をつまみながら鮭の解体したのもありお腹いっぱいになったので、後は店長に任せる。
鮭の塩焼き、チャンチャン焼きをやりながら仕込んできた肉を燻製に。
腹が膨れすぎたあたりで燻製が完成。自分の芋焼酎仕込みの肉が強烈な臭いを放っておりすべて台無しになったと不評に。


石田製:焼酎の臭いが不評。癖のある生ハムの様だなどと一人思う。
田路製:塩抜きが不十分。
原田製:ラムとクミンの取り合わせがゲロのような味に。
坂井製:スパイス、塩抜き等うまく非常に美味。
藤川製:焼酎の臭いにやられて昆布締めが台無しに。パッとせず。

早起きがあだとなり猛烈に眠くなったので先に風呂に入り先に寝る。

【二日目】

5時40分頃起床。雨が降っている。

久保さんの寝相の写真を撮っていると、店長が少しだけ起きて「前回も天気がこんなだった」と言う。






勝手に風呂に入り、辺りの写真を撮る。雨がひどくなってくる。
食堂で座っている
と、高野さんが起床。
天気の話ばかり小一時間する。早く起きすぎたせいでずっと眠く、ロハス感を漂わせながら朝食の準備をする皆をぼんやりと眺める。
ホットサンド、スイカを食す。

ベーコンの脂身が好きでは無いので、タマゴとチーズのみ。不正をしているような気分に。

去り際に青虫にお客さんが来てしまったので挨拶もそこそこに出発。
近くの山で登山開始。
店長がいろいろ喋ってくれていたが、写真を撮るのに夢中であまり聞いておらず。

途中身長程の段差を超えるのに足掛かりを崩してしまい後続の人間が登るのが困難になる。
水にはまったり、転んだりした人もいたが目立った困難もなく、目的のオート三輪を発見。
オート三輪のクロームメッキがビカビカでテンションあがる。


記念撮影をして下山。
気が付くと手におかしな汁が付きするめの様な臭いになっていた。下山すると農家の夫婦がおり、オート三輪は分解してワイヤーで上まで吊り上げ、山の上だけで使用していたという話を聞かせてくれる。


山を後に次の目的地非道隧道へ。
途中までは車の轍があり楽に進めたが、何かの観測所より後は藪の中を進むことになる。

水の滴る場所や道の狭い場所を進む。危険を感じており肝心なポイントの写真が撮れておらず。
崖の上の地蔵を見たりしながら目的地に到着。
田路さんのパーカーと久保さんの上着におかしな汁が付いて服がダメになる。

記念撮影をし元来た道を帰る。
途中深田さんが行方不明になるが無視。
上を渡れそうな送水管があったので店長が近くまで見に行こうとする。
送水管までの間には藪があり、中は下りの斜面になっているようなので自分は藪の前で待機。
店長のイタイイタイという声と、ズザザザという音が聞こえたので、崖から下に落ちたなと思う。
一瞬のち「スズメバチだ逃げろ逃げろ」という店長の声が聞こえたのでこれは写真を取らねばと思い藪の前で待機、飛び出してきた瞬間を撮影。
アナフィラキシーショックはおこさず。
針で刺されたのでなく顎でかまれたのではないかと思う。

入口地点に戻り深田さんと合流。

店長はいくつか夕食の場所を考えてくれていたようだがどこも閉店していたので那須高原のパーキングエリアで食事をし、中野でなんとなく解散へ。
カメラが壊れたり、パンツがびちょびちょになるのが嫌でなかなかアグレッシブな行動
がとれなかったので、次はカメラは防水の物か頭にマウントするビデオカメラとし、坂を滑り落ち、川に落ちても平気な装備で参加しようと思いながら帰宅。
エアコンも照明も付けっぱなしで半裸で寝落ちる。

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